『グリムの国のおそろし物語』というアニメが、2021年10月からNetflixで放映されています。
グリム童話をモチーフにしたお話で、ヘンゼルとグレーテルを主人公にして、2人の過激で恐ろしい冒険を描いています。
子ども向けの作品ながら、なかなか残酷なシーンも多いこのアニメ。
今回はそんな『グリムの国のおそろし物語』をご紹介します!
『グリムの国のおそろし物語』とは?原作やキャストなど
『グリムの国のおそろし物語』は、2021年10月から、Netflixにて配信されているアメリカ・カナダ合作のCGアニメーションです。
アダム・ギドウィッツが2010年に書いた児童書『A Tale Dark and Grimm』を原作としています。
こちらが、今回映像化されることになったということですね。
シーズン1が全10エピソードから成り立っています(シーズン2は、2021年11月現在ありません)。
声優陣キャストには、『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ミッション・インポッシブル』などでも活躍したトム・ホランダーや、あのQueenの楽曲を歌う専属ボーカルのアダム・ランバートなど、豪華なキャスティングも見受けられます。
グレーテル役のレイニ・ロドリゲスは、ディズニー・チャンネルで放映されていた『オースティン&アリー』に出演していました。
日本でも、ジブリ作品『思い出のマーニー』で英語吹き替えを担当するなど、声優として幅広く活躍している方です。
余談ですが、個人的にはエンディングで流れる「Hansel and Gretel Lullaby」という曲が、じわじわと耳に残っています(笑)
なんともミステリアスな、不思議な心地よさのある曲です(笑)
『グリムの国のおそろし物語』はヘンゼルとグレーテルの物語
『グリムの国のおそろし物語』は、ヘンゼルとグレーテルを中心に物語が進んでいきます。
最初の舞台はグリム童話とはガラっと変わって、グリム王国という名の王国。
ヘンゼルとグレーテルは、なんと王様とお妃様の子どもという設定です。
グリム童話では貧しい家だったので、ずいぶんと変わっていますね。
愛され、平和な毎日を暮らしているかと思いきや、冒頭でいきなり首をはねられます。
子ども向けのCGアニメにしては、なかなか残酷な描写です……。
しかし、だいぶコミカルに描いているため、そこまでグロテスクというわけでもありません。
そしてこの後、生き返ったヘンゼルとグレーテルが家(王国)を出ていき、行く先々で大変な目にあうという流れです。
エピソードのところどころにグリム童話のモチーフがありますが、1話完結型ではありません。
全エピソードにわたって、ずっとこの2人、ヘンゼルとグレーテルが主人公です。
ヘンゼルとグレーテルを中心に、モチーフで使われるグリム童話の世界観を堪能できるような作品になっています。
ちなみに、グリム童話ではヘンゼルがお兄さんでグレーテルは妹ですが、『グリムの国のおそろし物語』ではグレーテルがお姉さんで、ヘンゼルが弟です。グレーテルが3分早く生まれただけだそうです。
もちろん、お話はまったくのグリム童話と同じではありません。
ヘンゼルとグレーテルの冒険にあわせて、少しずつ設定が変わっています。
しかしながら、やはり「残酷さ」や「怖さ」はたっぷりと見られます。
ダークなグリム童話を全面に押し出したアニメですね。
『グリムの国のおそろし物語』には元ネタもたっぷり
『グリムの国のおそろし物語』には、グリム童話からの元ネタがふんだんに使われています。
最初のエピソードはもちろん、KHM005『ヘンゼルとグレーテル』。
主人公の2人が王国を逃げ出して、森に迷い込む話が描かれます。
お菓子の家や、子どもを食べるネタもちゃんと登場しますよ。
そのほか、
などが、主なモチーフとして使われています。
どれもそこそこにダークな雰囲気の漂う作品ですね!
まとめ
今回は、グリム童話をモチーフにしたアニメ『グリムの国のおそろし物語』を紹介しました。
少しコミカルなCGアニメでありながら、残酷なグリム童話の世界が楽しめる作品となっています。
グリム童話がお好きな方は、ぜひ楽しんでみてください!
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