『兄と妹』のあらすじなど (KHM011)

当ページのリンクには広告が含まれています。
兄と妹

グリム童話『兄と妹』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。

目次

『兄と妹』のあらすじ

兄と妹は、まま母から逃れるため森へと入る。

しかし、まま母は魔法を使い、森の泉に呪いをかけた。

その水を飲んだ兄は子ジカの姿に変わってしまう。

2人は森の中で小さな家を見つけ、子ジカとなった兄と妹は静かに暮らし始める。

ある日、王さまが森に狩りに訪れ、子ジカの様子を見て不思議に思い、妹と出会うことになる。

やがて王さまは妹に心を寄せ、2人は城で新しい生活を始めるのだった。

しかし、これを妬んだまま母が恐ろしい企みを仕掛け……。

『兄と妹』の教訓・感想など一言コメント

順番に読み進んでいくと、初めて魔女の姿がお目にかかれるのがこの話。

まま母が魔女であるという定番の展開ですが、悪いことをした者にはちゃんと罰が下る、というグリム童話らしい教訓も含まれていますね。

特に印象的なのは、妹の強さと優しさです。

兄が子ジカになってしまっても見捨てず、共に生きる道を選ぶ姿には、家族を思う純粋な愛情が感じられます。

どんな状況でも希望を失わず、兄を支え続ける妹の姿は、困難に立ち向かう勇気を教えてくれますね。

一方で、水を飲んでしまった兄の姿には「欲に負けると代償を払うことになる」という教訓も含まれているかもしれません。

時には誘惑を我慢することも大切だ、というメッセージが伝わってきます。

結局のところ、物語が伝えるのは「家族の絆」と「希望を捨てずに生き抜くことの大切さ」でしょうか。

つらい状況にあっても、諦めずに努力を続ければ、幸せな結末が待っている。

そんな前向きなメッセージが込められたお話です。

『兄と妹』の基本データ

収録ナンバー

KHM011

原作タイトル(ドイツ語)

Brüderchen und Schwesterchen

英語タイトル

Little Brother and Little Sister

日本語の別タイトル

  • 「兄さんと妹」

など

収録版

初版から7版までずっとだが、初版では短縮されている

『兄と妹』の関連コンテンツ

映画・TV

特集

  • 本記事はグリム童話集第7版『兄と妹』をもとにした要約です。
気に入ったらシェアしてね!
目次