『兄と妹』のあらすじなど (KHM011)

グリム童話『兄と妹』のあらすじや、関連情報などを詳しく紹介します。

 

『兄と妹』のあらすじ

兄と妹が、まま母から逃れるために森へと入ってゆく。

森の中を逃げ歩く2人だったが、実はまま母は魔女で、2人を懲らしめるため森の中の泉に魔法をかける。

その水を飲んだ兄は、子ジカに変わってしまった。

 

2人は小さな家にたどりつき、そこで暮らすことにする。

子ジカ用にきちんとベッドも用意し、兄と妹は幸せな生活を送っていた。

 

そんなあるとき、ある国の王さまが森に狩りをしにやってくる。

角笛の音に弾かれた子ジカは外に出たくなり、狙われないよう気をつけながら、夕方には家に戻ってきていた。

家に入るときに、妹に声をかける子ジカの様子を、王さまは見てしまった。

 

ある日王さまは子ジカについていき、妹に会うこととなって、求婚をする。

子ジカとともに、妻となった妹はお城へ行くこととなった。

これを妬んだまま母は、本当の娘とともに城へ忍びこみ、お妃である妹を殺してしまう。

その後、本当の娘が、ニセモノのお妃としてなりすますのであった。

 

だが、本物のお妃は幽霊となって毎晩現れていた。

その場面に出くわした王さまは、本物のお妃であることに気づき、声をかける。

そのとたん、神様の恵みでお妃は命を取り戻した。

 

まま母とその娘が本物のお妃に手をかけたとわかり、王さまは2人を裁判にかける。

まま母は火の中に投げ込まれ、娘は森の中でけだものに引き裂かれた。

そして、子ジカであった兄はもとの人間の姿に戻り、兄も妹もずっと幸せに暮らした。

『兄と妹』の感想・一言コメント

順番に読み進んでいくと、初めて魔女の姿がお目にかかれるのがこの話。

まま母が魔女だという、典型的なパターンである。

最後は、悪いまま母が火あぶりにされて終了。悪いやつは、やはり罰せられる。

 

そんな魔女のまま母から逃れながら、2人の兄妹が必死に生き抜いていくストーリー。

兄を想う妹の家族愛がひしひしと伝わってくる。

シカにされたって、兄を見捨てない妹は優秀だ。悪いことが続いても、希望を見捨てない。

 

一方で、水を飲んでしまった兄が「欲に負けた」という見方もできるだろう。

時には我慢も大切である。

『兄と妹』の基本データ

収録ナンバー

KHM011

原作タイトル(ドイツ語)

Brüderchen und Schwesterchen

英語タイトル

Little Brother and Little Sister

日本語の別タイトル

  • 「兄さんと妹」

など

収録版

初版から7版までずっとだが、初版では短縮されている。

『兄と妹』の本

電子書籍




『初版グリム童話集1』/ 訳:吉原高志、吉原素子 / 白水ブックス

『兄と妹』として、11番目に収録されているグリム童話集の初版。初版バージョンでは短縮されている。




『完訳 グリム童話集 1』/ 訳:金田鬼一 / 岩波書店

『兄と妹』収録のグリム童話集。こちらは、しっかりした解説付きの金田鬼一訳。本格的な昔の訳を楽しみたい方にオススメ。

 

『完訳 グリム童話集 1』/ 訳:高橋健二 / 小学館

『兄と妹』収録のグリム童話集。こちらは挿絵付きの高橋健二訳。気軽に楽しみたい方にオススメ。

『兄と妹』の映像

アニメ

■グリム名作劇場『姉と弟』

グリム童話の世界を味わうことができる名作アニメ。タイトルは立場が逆転している。

 

 

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