グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
『ヘンゼルとグレーテル』のあらすじ
ヘンゼルとグレーテルは、継母の策略で森に置き去りにされるが、賢いヘンゼルが小石を道しるべにして家へ戻る。
しかし再び森へ連れ出され、今度はパンくずを使うが鳥に食べられてしまい、二人は迷子になる。
さまよい歩いた先で、パンやお菓子でできた家を見つけ、空腹に耐えかねて食べ始めるが、それは子どもを太らせて食べる魔女の罠だった。
魔女はヘンゼルをおりに閉じ込め、グレーテルに働かせるが、グレーテルは機転を利かせて魔女を釜戸に押し込み、見事に倒す。
宝石を手に入れた二人は家へ戻り、父親と再会する……。
『ヘンゼルとグレーテル』の教訓・感想など一言コメント
誰もが知っている有名な童話。
童話そのものは怖い話としても有名ですが、改めて読むと兄妹の知恵と勇気が光ります!
前半はヘンゼルが機転を利かせ、後半ではグレーテルが大活躍するという完璧なチームプレイ。
二人の協力があったからこそ、怖い魔女の罠を乗り越えられたんですね。
お菓子の家や恐ろしい魔女の登場シーンはまさに童話の醍醐味。
「知恵と勇気があれば、どんな困難も乗り越えられる!」というメッセージが感じられます。
ちなみに、「ヘンゼル」( Hänsel )とは、ドイツで一般的な男の名前「ハンス」(Hans)を可愛くした名前。
「グレーテル」(Gretel)は、女の名前「マルガレーテ」(Margarete)をグレーテに省略して、可愛くしたものです。
ハンスちゃん、グレーテちゃんといった感じで、子どもの愛称となっています。
小さな子どもが、怖い森と魔女に立ち向かう姿に、つい応援したくなりますね(笑)。
『ヘンゼルとグレーテル』の基本データ
収録ナンバー
KHM015
原作タイトル(ドイツ語)
Hänsel und Gretel
英語タイトル
Hansel and Grethel
日本語の別タイトル
特になし
収録版
初版から7版までずっと
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- 本記事はグリム童話集第7版『ヘンゼルとグレーテル』をもとにした要約です。
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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