KHM053 『白雪姫』のあらすじ

白雪姫(原題:Sneewittchen)

 

グリム童話、『白雪姫』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、あるお妃さまが黒檀の木枠の窓べりでぬいものをしていると、針で指を刺してしまい、外で舞っていた雪の上に血が3滴おちた。

お妃さまはその様子を見て、雪のように肌が白く、血のようにほほが赤くて、黒檀のように髪の黒い子どもがほしい、と考える。

すると、お妃に願ったままの子どもが生まれ、その女の子は白雪姫とよばれた。

その子が生まれてまもなく、お妃は亡くなった。

 

 

しばらくたって王は新しいお妃をむかえたが、このお妃はとても気位が高く自分より美しい人がいることが許せなかった。

お妃は魔法の鏡を持っていて、鏡の前に立っては、「国じゅうで一番美しいのは誰か」とたずね、鏡が「それはお妃さまだ」と答えることで満足していた。

やがて白雪姫は成長すると、お妃よりも美しい娘になった。

あるときお妃が魔法の鏡に一番美しい人をたずねると、鏡が白雪姫だと答えたので、お妃はねたましさでいっぱいになった。

お妃は白雪姫が自分より美しいことにがまんできず、とうとう狩人をよんで、白雪姫を森に連れていって殺し、肺と肝を証拠として持ち帰れ、と命じる。

狩人は白雪姫を森に連れていったが、白雪姫が「もううちには帰らないからどうか自分を殺さないで」と泣いてたのんだので、狩人はとてもかわいそうになり、白雪姫を逃がした。

狩人はかわりに子イノシシを殺して、その肺と肝を持って帰り、お妃はそれを料理させて自分でたいらげた。

 

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白雪姫は森の中をさまよい歩き、やがて小さな家を見つける。

その小さな家の中はすべてが小さくてかわいらしく、白雪姫はテーブルの上に並べてあった7つのお皿から少しずつとって食べ、杯から少しずつ飲み、一番体に合うベッドを見つけてそこで眠りこんだ。

日が暮れて、この家の持ち主である7人のこびとたちが帰ってきて、白雪姫がベッドで寝ているのを見つける。

白雪姫がとてもかわいいのでこびとたちはよろこび、そのまま朝まで寝かせておいた。

朝になり、目を覚ました白雪姫はこびとたちを見てびっくりするが、やがて彼らに自分がここに来たいきさつをすべて話した。

こびとたちは、家の世話をしてくれるなら一緒に住んでもいいと言い、白雪姫はよろこんでそれを受けいれた。

こうして、白雪姫はこびとたちの家に住むことになった。

こびとたちは昼間一人でいる白雪姫が心配だったので、誰もうちに入れないよう忠告していた。

 

 

あるとき、白雪姫は殺されたものだと思ったお妃は、魔法の鏡に一番美しい人は誰かとたずねた。

鏡は、「それは7人のこびとのところにいる白雪姫だ」と答える。

お妃は白雪姫がまだ生きていることにびっくりし、何としてでも白雪姫を殺してしまいたいと思った。

そして、物売りのおばさんに姿を変え、山をこえて7人のこびとの家まで行き、戸をたたいて、素敵な品はいらないかと呼びかけた。

すると、白雪姫はおばさんのことを正直な人だと信じこみ、家に入れておばさんが売っていたひもを買う。

おばさんは、しっかりひもをしめてあげると言って、そのまま胴着のひもをとてもきつくしばったので、白雪姫は息ができなくなって倒れてしまう。

おばさんは満足して立ち去り、やがてこびとたちが帰ってきて白雪姫をしめつけていたひもを切ると、白雪姫は息を吹きかえした。

こびとたちは、その物売りのおばさんはお妃なのだから、今度は気をつけるようにと白雪姫に忠告した。

 

 

お妃はふたたび家に戻って、魔法の鏡に同じことを聞くと、まだ白雪姫が生きていることがわかる。

そして、べつのおばさんの姿に化けて、もういちどこびとの家をたずねると、はじめは白雪姫も警戒したものの、おばさんの売っていたクシが気にいったので、戸を開けてしまう。

そしておばさんがクシを白雪姫の髪にとおしたとたん、クシに塗ってあった毒がまわって、白雪姫は倒れてしまう。

おばさんが立ち去ったあと、こびとたちが帰ってきて白雪姫の髪にささっていたクシを抜くと、白雪姫はふたたび息を吹きかえす。

 

 

お妃は満足して家に戻るが、鏡がまたしても白雪姫がいちばん美しいというので、お妃は怒りくるって、一口食べれば誰でも死んでしまう猛毒のリンゴを作った。

そしてお妃は農婦に姿を変えて、7人のこびとの家へ行く。

白雪姫はなかなか戸を開けようとしなかったが、毒リンゴを見せられるとそれがあまりにもおいしそうだったので、白雪姫はがまんできずに戸を開けてしまった。

そして、リンゴを一口食べたとたん、倒れて死んでしまった。

お妃はこれで白雪姫は死んだのだと確信して、去っていった。

 

 

こびとたちは家に帰ると、白雪姫が息をしていないので、いろいろな手を使ってよみがえらせようとするが、今度は何をしても生きかえらない。

こびとたちは白雪姫を棺の上にのせて、3日間悲しんでから葬ることにしたが、白雪姫はまだ生きているかのように赤いほおをしていたので、土の中に埋めるのではなく、すきとおったガラスの棺にいれて、山の上に置いた。

 

 

あるとき、1人の王子が森の中で迷い、こびとたちの家に泊めてもらおうとやってくる。

その王子は山の上でガラスの棺の中の白雪姫を見つけ、こびとたちにゆずってくれないかとたのむ。

こびとたちは、最初はそれをかたくなにことわったが、王子はもう白雪姫を見ていないと生きていけないといったので、こびとたちは気の毒に思い、棺を贈り物として王子にあげた。

そして王子の召使いが棺をもっていこうとすると、召使いは木に足をとられ、棺がゆさぶられ、そのはずみで毒リンゴの切れ端が白雪姫ののどからとびだし、白雪姫は生き返る。

王子はとてもよろこんで、今までのことを白雪姫に話し、そして結婚をもうしこんだ。

 

 

2人は結婚をすることになり、祝いの席にはまま母のお妃もまねかれた。

お妃が鏡に一番美しい人をたずねると、鏡は、「それは若いお妃さまだ」と答えた。

お妃は心が休まらなくなり、その結婚式で若いお妃を見るとそれが白雪姫だとわかったので、不安で立ちすくんだ。

すると、石炭の火の上に置かれた鉄の靴がお妃を待っていて、この焼けた鉄の靴がお妃の前に置かれた。

こうして、お妃は焼けた靴に足を入れて、死ぬまで踊りつづけなければならなかった。

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