女の嫉妬は怖い。
特に、女が女に嫉妬されると、ロクなことがない。それは、グリム童話『白雪姫』からもよくわかる。
あなたもご存知であろう『白雪姫』では、まま母が白雪姫の美しさを妬み、命までをも奪おうとする。実際に一度はやられてしまうわけだから、嫉妬のパワーは本当に恐ろしい。
しかし、なんだかんだで最後は幸せになる白雪姫。そんな白雪姫が持っていた「女の嫉妬への対処法」は、一体なんだったのだろうか。
この記事では、そんなおぞましい嫉妬がうずまく『白雪姫』の物語から、嫉妬への対処法のヒントを見ていこうと思う。
そもそも女はなぜ嫉妬するのか
女の嫉妬とはそもそもどうやって生まれるのか。嫉妬の原因を、白雪姫のまま母から探ってみよう。
『白雪姫』のまま母の場合、その原因は「美しさ」。自分よりも美しいと言われている白雪姫に対して、嫉妬しているわけである。
では、なぜ自分より「美しい」と嫉妬になるのか。次の3つのポイントから考えてみた。
嫉妬ポイント1.美しさを保っていられない不安
まずは「不安」という気持ち。
嫉妬が生まれるところには、同時に不安も生まれてくる。
白雪姫のまま母は、老けていく自分に不安を覚えていたのだろう。
ことあるごとに、
「鏡よ、壁の鏡よ、国じゅうで一番美しいのはだれ?」
と、質問しているくらいだ。
若く美しかったはずの自分が、老けていってしまうことに対して激しい不安を抱いている。不安におしつぶされそうになった、ある意味「かわいそうな人」なのである。
これはもちろん、外見だけの話ではない。
他のいろいろなことでも、不安は嫉妬に生まれ変わるポテンシャルを抱えている。
- 頭が悪くなったらどうしよう⇒自分より頭のいい人に嫉妬
- 仕事がうまくいかなかったらどうしよう⇒仕事のできる人に嫉妬
- 彼氏にフラれたらどうしよう⇒彼氏とラブラブの友達に嫉妬
なんて具合だ。
嫉妬ポイント2.自分が一番じゃないとという焦り
『白雪姫』のまま母は、自分が美しくありたいという以前に、「一番じゃなければヤバイ…」という謎の焦りもあるように思える。
そう、常にトップに立ってないと「ダメ」だという衝動にもかられているのだ。勉強やスポーツなどで、「トップになって当たり前」のような過度な期待をされるのと同じことかもしれない。
まま母は、焦ってしまった結果、トップに立つためなら何でもする!という思考になってしまったのだろう。自分がトップでなければ、きっと気持ちも落ち着かないにちがいない。
これはつまり、自分がトップから落とされる恐怖にしばられているということ。美しさで負けることに対して、恐れている。恐れているからこそ、自分より上にいる白雪姫を蹴落とそうとするわけだ。
女はいつだって一番がいいもの。ここでも、激しい嫉妬の念が生まれてくるわけである。
嫉妬ポイント3. 鏡につきつけられる現実
さらに極めつけは、まま母が持つ魔法の鏡に「あなたはトップじゃない」とハッキリと言われてしまうこと。
ちょっと難しく言えば、「自尊心を傷つけられた」ということになる。それまでは美しさに自信があったのに、その自信をことごとく打ちくだかれてしまうのだ。
しかも、自分から鏡に聞いたことだし、鏡は真実を伝えるのみだしで、まま母のストレスを放り出す場所がない。
ましてや、まま母が一番美しいわけじゃないと言っているのは、ほかでもない「鏡」だ。
鏡ということは、自分の姿が映し出されてるということ。いくら魔法がかかっていたって、鏡は鏡だ。自分が自分に向って、「お前は美しくないぞ!」と言っているのと同じなのである。
そりゃ自信もなくなるだろう。さぞかしショックも大きいはずだ。
嫉妬とは、そんな自信がないところから生まれてくるものである。
人はもともと、他の人に認められたい欲が強いもの。とくに女性は、認められることで安心感を得ている。
その安心感をことごとく鏡につぶされてしまうわけだ。これでは、白雪姫に悪意が向けられてしまうのもムリはない。
汚れのない、ストレスフリーな白雪姫に、憎しみの気持ちしか持てなかったのだろう。
女の嫉妬への対処法
では、そんなまま母のような嫉妬深い女にはどう対処していけばいいのか。嫉妬女のかわし方を、順を追って見ていこう。
対処法1.そもそも気づいていない
そもそもの話だが、白雪姫本人はまま母の嫉妬に気づいていない。
それどころか、自分が国じゅうで一番美しいと言われているなんてことも、まったくわかっていない。つまり、白雪姫のまま母が勝手に嫉妬して、勝手に怒っているだけなのだ。
白雪姫本人がまま母に勝とうと思っているわけでもなければ、挑発しているわけでもない。嫉妬している女が、ただ勝手に負のスパイラルに陥っているだけなのである。
そんな女の負の世界に、あなたも巻き込まれてしまってはいけない。
嫉妬している女はあくまで勝手に嫉妬しているだけ。あなたは、外の世界でただ生きているだけで、そんな嫉妬にまみれた他人の人生に巻き込まれる必要はないわけだ。
気持ちの面で言うなら、「無関心」は最強。他人の嫉妬する気持ちなんか、他人の世界での話だと割り切ってしまおう。嫉妬を真に受けていたら、心も身体ももたなくなってしまう。
ましてや、反論しようとなんて思ってはいけない。
「白雪姫…あなたはこの国で一番美しいの?」
「いえ…おかあさまのほうが美しいです」
なんて白雪姫が答えたって、まま母の嫉妬はおさまるどころか、さらにムカつかせてしまうかもしれない。
「この娘…きっと腹の中では自分が美しいと思ってるクセに…!」と、煮えくり返ってしまうわけだ。
嫉妬している女には、まずは関心を持たずにそっとしておくことを心がけてみよう。
対処法2.自分から巻き込まれにいかない
ご存知のとおり、白雪姫は毒リンゴによって命を奪われてしまう。しかし、これはある意味、白雪姫本人にも原因がある。
なぜなら、白雪姫が扉をあけて、自分から毒リンゴを食べたからだ。それによって、一度は命を落としてしまうわけである。
現実世界であっても、嫉妬する女の誘いにそう簡単にOKしてはいけない。その裏に、何が隠されているかはわからないからだ。
たとえば、ふだんあなたにものすごい嫉妬オーラを向けてくる女性がいたとしよう。
そんな女性が突然「来週合コン行かない?〇〇がいると場がなごむからさ~」なんてニコニコ誘ってきたら、とってもあやしいだろう。
ここで素直に「あ、誘われてうれしいな、楽しそうだな♪」と思ってはいけないのだ。
毒リンゴまではいかずとも、それはあなたに恥をかかせて、自信を失わせるための何か作戦なのかもしれない……。
嫉妬する女の誘いを受けたときには、ルンルン気分で乗っていくのではなく、毒リンゴかもしれないと思って少し注意しておこう。
対処法3.他人を味方につける
女の嫉妬をかわすには、無関心になって、巻き込まれないことが大切。
だがそうは言っても、物理的に不可能なことだってある。同じクラスや同じ職場など、一緒にいることが避けられない空間にいたり、悪質な嫌がらせを受けたりといったこともあるわけだ。
白雪姫も物語のなかで、ただの女の嫉妬のせいで何度も命を奪われそうになる。無関心であっても、物理的に巻き込まれてしまっているのである。
では、白雪姫はどう対処したのか。
それは、「他人を味方につけた」である。
白雪姫は3回、他人に助けられることになる。
- 狩人
- こびとたち
- 王子様
こんな多くの人たちに助けてもらうだけの魅力を、白雪姫は持ち合わせていたのである。
他人を味方につけるには、自分が攻撃的にならないこと。
いくら女の嫉妬に嫌がらせを受けているからといって、嫉妬する女の悪口を言ってはいけない。白雪姫のごとく、あくまで「知らないまま」「無関心」をつらぬくのがいいだろう。
こちらが悪意をもってしまえば、それは他人にも伝わってしまう。白く純粋な心のままでいれば、他人もおのずと味方になってくれるものである。
たとえば、白雪姫を襲いに来た狩人と対面したとき、白雪姫が「あんなまま母よりも私のほうが可愛いでしょ!」と言っていたらどうだっただろう。「なんだこの生意気な小娘は…」と思われて、やられていたかもしれない。
狩人が白雪姫を救ったのは「かわいかったから」というのが理由だが、それは外見だけでなく、内面も含めてのことと言える。こびとがかくまってくれたのも、王子が結婚を申し出てくれたのも、白雪姫の外見だけで決めているわけではないわけだ。
「あの女、本当に嫉妬深くてさー!」なんて周りにグチり出したら、あなた自身が今度は嫉妬してるとも思われかねない。
男から見れば、「女ってドロドロしてて嫌だな…かかわらないでおこう」と思われてしまう。助け船を出してくれることも期待できないだろう。
だからあなた自身は、嫉妬する女に対して必要以上に悪意をもたないことが大切だ。
どうしても「ムカつく!」という気持ちがおさえられなかったら、紙にグチを書いてビリビリに破り捨ててしまおう。激しい悪意は、他人に向けずに、あくまで一人で処理することをオススメする。
対処法4.嫉妬する女をかわいそうに思う
白雪姫は、最後に王子と結婚式をあげるとき、自分のまま母をきちんと式に招待する。
祝いの席に、白雪姫の罪深いまま母のお妃もまねかれました。
鏡の件は知らないしろ、国の女王であるまま母に、一度は命を狙われたのは事実。だが、悪者にだってやさしくする心をもつのは大事なのである。
記事の最初でも書いたように、嫉妬に執着する女は、心の中で強い不安を抱えている。そんな不安を癒やしてあげるのも必要なことだ。嫉妬する女の不安に向き合って、こちらからやさしくしてあげよう。
とはいえ、それはかなり難易度が高いのも事実。
そんなほとけ様のような心で嫉妬女に接するなんてムリ中のムリ!という人のほうが多いだろう。
そこまで高いレベルで考えなくても、白雪姫のように実際に行動にうつすまでいかなくても、大丈夫。
「ああ、この人はかわいそうな人なんだな…」という目で見るだけでも、あなたの気持ちは少しおさまるはずだ。よくわからない嫉妬に対する怒りも、多少やわらぐだろう。
「嫉妬=不安や焦り」を抱えている女に対しては、怒りを向けるのではなく、あわれみの心を向けてあげよう。そうすれば、あなたの感情にもおさまりがつくはずだ。
まとめ
今回は『白雪姫』の物語から、女の嫉妬に対しての対処法を紹介させてもらった。
女の嫉妬とは、不安や焦りから生まれるもの。恐ろしい魔女のまま母だって、何もないところから嫉妬につぶされたわけではないのである。
そんな嫉妬深い女は、
- 無関心
- 巻き込まれない
- 他人を味方にする
- かわいそうに思う
という方法で、うまくかわしていこう。
ただただイライラするのではなく、うまく向き合うことで、あなたの気持ちもきっと落ち着いてくるはずだ。