グリム童話『いばら姫』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『いばら姫』のあらすじ
子を授かった王と妃は祝いの宴を開く。
招かれなかった13人目の賢女が姫に「15歳で糸車の針に刺され命を落とす」と呪いをかける。
12人目の賢女が「命を落とすのではなく100年眠る」と唱え、王は糸車を焼き払う。
姫は15歳で予言通り眠りにつき、城全体も眠りに包まれる。
100年後、王子のキスで姫は目覚め……。
『いばら姫』の教訓・感想など一言コメント
ディズニー映画『眠れる森の美女』の原作。
さらに、グリム童話『いばら姫』の原作は、シャルル・ペローの童話です。
映画版との違いに注目してもらうと、かなりおもしろいです。
『いばら姫』は「待ち人現る」という教訓テーマが際立つ物語です。
あらゆるものを与えられた女の子が眠らされてしまい、100年後、王子様のキスで目覚めるという典型的なプリンセス・ストーリーですね。
予言された運命により眠りにつく姫と、それを救う王子という王道の展開が美しいです。
13人目の賢女の登場が波乱を生む一方で、運命を受け入れつつ希望も垣間見えます。
「愛の力」が、時を超えて奇跡を起こすというメッセージも、心に響きますね!
『いばら姫』の基本データ
収録ナンバー
KHM050
原作タイトル(ドイツ語)
Dornröschen
英語タイトル
Little Briar-Rose
日本語の別タイトル
- 「野ばら姫」
- 「眠り姫」
など
収録版
初版から7版までずっと
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- 本記事はグリム童話集第7版『いばら姫』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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