KHM049 『六羽の白鳥』のあらすじ

六羽の白鳥(原題:Die sechs Schwäne)

 

グリム童話、『六羽の白鳥』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、王さまが大きな森へ狩りに出かけ、えものを追うのに夢中で森の中で迷ってしまう。

出口がみつからず困っているときに、ある1人の魔女のおばあさんがやってきたので、王さまは道をたずねる。

すると魔女は、自分のとてもきれいな1人娘と結婚するのを条件に道を教えるという。

王さまは森の中がおそろしかったので、その条件をのみ、魔女の家にいってその娘に会う。

王さまはその娘からなにかぞっとするものを感じとったのであまり気に入らなかったが、王さまは魔女との約束を守って、娘を連れて帰り、結婚する。

 

 

王さまは前のお妃との間に6人の男の子と1人の女の子がいて、王さまはその子どもたちのことをとても愛していた。

新しいお妃がその子たちに危害をくわえるのではないかと心配になり、王さまは子供たちを森の奥深くにあるさびしいお城に連れていった。

そのお城に行く道はとてもわかりにくいので、王さまはいつも道を教えてくれる魔法の糸玉をつかっていた。

お妃は王さまがよく森に行くことが気になりはじめ、何をしているのか知りたくなって、家来をつかって魔法の糸玉の秘密を知る。

お妃は母親から習った魔術をつかって、白いシャツをぬいながら魔法をかけた。

そして、その白いシャツをもって、魔法の糸玉をつかい、子どもたちのいる森の中のお城を見つけだす。

男の子たちはお父さんが来たのだと思い迎えにいくと、お妃は持ってきたシャツを1枚ずつ男の子たちに投げた。

すると、とたんに子どもたちは白鳥のすがたになり、遠くへ飛んでいった。

お妃はこれで子どもたちを追い払えたと思ったが、女の子がまだ城の中に残っていた。

 

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次の日、王さまが森の中のお城にやってくると、女の子は王さまに、兄さんたちが白鳥になって遠くへ飛んでいってしまったことを話す。

王さまは悲しんで、女の子も連れて帰ろうとするが、まま母のことがこわかったのでこのまま森の中にいさせてくださいとたのむ。

女の子は、兄さんたちを探しにいこうときめて、森の中を歩いていき、1軒の小屋を見つけたので入ってみると、そこには小さいベッドが6つ置いてあった。

女の子はベッドの中ではなく、下にもぐりこんで一晩すごそうとする。

日が沈むころに、6羽の白鳥が飛んできて、降りたつと互いに息をふきかけて羽を落とした。

すると兄さんたちの姿になったので、女の子はよろこんだ。

しかし、兄さんたちは、その小屋はどろぼうたちの隠れ家で自分たちは毎晩15分だけしか人間の姿でいられないと話す。

そしてかれらを救うには、6年間口をきくのも笑うのもしてはならず、その間に星の花を縫いあわせて6枚のシャツをつくらなくてはならないのだという。

妹は兄さんたちをかならず救うときめて、小屋を出ていき、星の花を集めてシャツをぬいはじめた。

 

 

長い年月がたち、その国の王さまが森の中で狩りをしにきた。

狩人たちは女の子のそばに来て、誰かとたずねるが、女の子は返事をしなかった。

それでも狩人がしつこくたずねるので、女の子は身に着けていたものをつぎつぎと投げつづけた。

シャツ以外はぜんぶ投げつけてしまったが、それでも狩人はあきらめず、女の子を王さまの前に連れていった。

王さまは女の子にいろいろな言葉で質問をしたが、女の子はまったくしゃべることはなかった。

王さまは女の子を好きになって、馬にのせてお城に連れていき、ドレスを着せて食事のときもとなりに座らせた。

女の子は一言もしゃべらなかったが、王さまはこの人と結婚することをきめた。

 

 

王さまにはいじわるの母親がいて口もきけない妃のことを悪くいっていた。

1年たって、お妃は子どもを産むが、王さまの母親は子どもをかくしてしまい、お妃の寝ている間に口に血をぬりつけ、王さまに人食い女だとうったえる。

王さまは母親のいうことを信じず、お妃は気にかけるようすもなくシャツをぬいつづけた。

ふたたび、お妃に男の子が生まれると、また王さまの母親は1番目の子にしたことと同じことをしたが、王さまはお妃の無実を信じきっていた。

3度目の子どももまったく同じ目にあい、お妃が一言もしゃべらないので、今度こそはどうしてもお妃を裁判にかけなければならず、裁判官はお妃に火あぶりの刑を言いわたす。

お妃の刑の日になったが、ちょうどその日はお妃が6年間何も口をきいてはいけない最後の日であった。

6枚のシャツはできあがっていたが、最後のシャツにはまだそでがついていなかった。

たきぎに火がつけられるとき、ちょうどそこに6羽の白鳥があらわれて、お妃はシャツをかけてあげると、白鳥たちは皮がはがれて人間の姿になった。

一番下の兄さんだけは左腕が白鳥の翼のままであった。

そしてお妃は口をきくことができるようになり、自分に罪のないことを話すことができたので、3人のかくされた子どもも連れてこられ、かわりにいじわるのしゅうとめが火あぶりの刑となる。

王さまとお妃は6人の兄さんたちとともに、幸せに暮らした。

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