グリム童話『死神の名付け親』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『死神の名付け親』のあらすじ
むかし、貧しい男が名づけ親を探して旅に出た。
神や悪魔の申し出を断り、平等な死神に頼むことにする。
死神はその子を医者にし、病気の助かる運命を教える方法を伝えた。
若者は成功するが、死神を裏切って患者を救ったことで警告を受ける。
それでも再び約束を破った医者は、ついに死神に連れていかれ……。
『死神の名付け親』の教訓・感想など一言コメント
KHM042『名づけ親さん』につづき、またまた「名付け親×死神」のコンビネーション。
平等さを重んじる死神は一見公正ですが、決して逆らえないルールを課します。
医者となった主人公は、欲や情に負けて破滅を招きました。
結局のところ、どんな力でも、「約束やルールを破って利用するのは危険」という教訓が込められているようです。
闇のパワーや悪のパワーに頼り過ぎてはいけないということですね。
欲望や傲慢さが招く結末に思わずハッとさせられますね!
『死神の名付け親』の基本データ
収録ナンバー
KHM044
原作タイトル(ドイツ語)
Der Gevatter Tod
英語タイトル
Godfather Death
日本語の別タイトル
- 「名づけ親になった死に神」
など
収録版
初版から7版までずっと
『死神の名付け親』の関連コンテンツ
映画・TV
- 本記事はグリム童話集第7版『死神の名付け親』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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