KHM195 『土まんじゅう』のあらすじ

土まんじゅう(原題:Der Grabhügel)

 

グリム童話、『土まんじゅう』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

ある日、お金持ちの農夫は自分の豊かに育った穀物やくだもの、すばらしい家畜、お金のたくさん入った箱をながめていた。

そのとき、ふと自分の心の扉をたたいて「おまえは身内の者にやさしくしたり、まずしい者にめぐんでやったことはあるか」と問いかける。

心はためらわずに、「わたしは情けしらずでそんなことをしたことがない」と答え、農夫はこわくなってその場に座りこむ。

そのとき、となりの貧乏な農夫がたずねてきて、自分の子どもたちがおなかを空かせているので穀物を4マルテル貸してほしいとたのむ。

金もちの農夫に情けの心がめばえ、穀物8マルテルをプレゼントするが、かわりに自分が死んだら墓の番を3晩してほしいとたのむ。

貧乏な農夫はそのお願いを気味悪く思ったが、それを約束して穀物を持ちかえる。

 

 

その3日後、金もちの農夫は死んでしまい、貧乏な農夫は約束をしっかり守って3晩墓の番をした。

さいごの夜になると、顔に傷あとがあって騎兵用の長靴をはき、マントをすっぽりかぶった男と出あう。

その男はお払い箱になった兵隊であり、農夫はいっしょに墓の番をしないかと声をかける。

真夜中になるととつぜん耳をつんざくような笛の音が聞こえて、人間のすがたをした悪魔が2人の目の前にあらわれる。

悪魔はその墓の中の男を連れていくから2人にその場を引きあげるよう命じるが、兵隊はそれに反抗する。

悪魔はその2人を金でつろうと決め、金貨と引きかえにするのはどうかと提案する。

兵隊は自分の長靴の片ほうにいっぱいになるほどの金貨をくれれば、その場所を引きあげるという。

悪魔は持ちあわせがないので友だちの両替屋のところへ行って帰ってくるといい、姿を消した。

 

 

兵隊はそのあいだに長靴の底を切りとって、草がぼうぼうに茂ったところに靴を置く。

悪魔は帰ってきて草の中に置かれた長靴に金貨を入れるが、全て入れてしまっても中身は空のままであった。

兵隊はそれでは約束にならないといったので、悪魔はその後2度も金貨を取りにいくはめになる。

それでも長靴はいっぱいにならず、悪魔が腹を立てて長靴をひったくろうとしたとき、日がのぼってきて光がさす。

悪魔は悲鳴をあげて逃げていき、金もちの農夫の魂は救われる。

農夫が悪魔からせしめた金を分けようとすると、兵隊は自分の取り分をまずしい人々にあげてくれとたのみ、そのかわりに自分も農夫の家で住ませてほしいという。

そして、残った金でいっしょに仲良く暮らしていくことにきめた。

 

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