グリム童話『踊ってすりきれた靴』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『踊ってすりきれた靴』のあらすじ
王さまの12人の娘たちは毎晩靴がすりきれるまで踊っていた。
娘たちの秘密を突き止めた者には結婚と王国が約束されたが、挑戦者たちは眠らされ失敗ばかり。
ある兵隊はおばあさんの助けで秘密を暴き、マントで姿を隠し地下の舞踏会を追跡する。
証拠を王さまに示した兵隊は王女と結婚し……。
『踊ってすりきれた靴』の教訓・感想など一言コメント
12人のプリンセスが夜中にずっと踊っているというユニークな設定。
どこで踊っているのかを突き止める過程が、物語になっています。
ちゃんと相手の王子も12人いて、夜中の3時までどんちゃん騒ぎしているようです。
親の目を盗んでクラブへ行こう!みたいなノリでしょうか。
最後には、真相を突きとめた兵隊が一番得をします。
真相を暴くのが利益になるか、他人を傷つけるか、難しいところですね……。
『踊ってすりきれた靴』の教訓は、冷静な観察力と知恵がよい結果を招くということでしょうか。
兵隊は慎重に計画を練り、娘たちの秘密を暴きました。
また、12人の娘たちが自由を求めて夜な夜な楽しんでいた点は、好奇心とルールのバランスについても少し考えさせられますね。
『踊ってすりきれた靴』 の基本データ
収録ナンバー
KHM133
原作タイトル(ドイツ語)
Die zertanzten Schuhe
英語タイトル
The Shoes that were Danced to Pieces
日本語の別タイトル
- 「踊って擦り切れた靴」
- 「おどってすりきれた靴」
など
収録版
初版から7版まで
『踊ってすりきれた靴』 の関連コンテンツ
映画・TV
- 本記事はグリム童話集第7版『踊ってすりきれた靴』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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