KHM133 『踊ってすりきれた靴』のあらすじ

踊ってすりきれた靴(原題:Die zertanzten Schuhe)

 

グリム童話、『踊ってすりきれた靴』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、ある王さまに12人の娘がおり、娘たちは広間でいっしょに寝かせられていたが、毎晩王さまは扉に鍵をかけていた。

しかし、朝になると娘たちの靴は踊り明かしたかのようにぼろぼろになっており、王さまは娘たちが夜にどこで踊っているのかが気になりはじめる。

ついに王さまは、娘たちが夜中に何をしているかつきとめた者は娘の1人と結婚することができるが、つきとめることができなければ首をはねられる、というおふれを出す。

ある王さまの息子がそのおふれに挑むが、夜になるとまぶたが重くなって眠気にこらえられなくなり、3日とも起きていられずに首をはねられる。

このようにおふれに挑む者は多かったが、みな同じように眠ってしまったので容赦なく首をはねられるばかりだった。

 

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あるとき、貧しい兵隊がこの王さまのいる国に来ると、あるおばあさんに出あい、そのおばあさんが兵隊にどのようにしたら王さまの娘たちの秘密を探れるかを教えた。

おばあさんは、夜に出されたワインは一口も飲まずにいればよいといい、さらに着ると姿が見えなくなるマントを兵隊に渡す。

兵隊はこれで自信をつけ、王さまのところに行き、自分が娘たちの居場所をつきとめるという。

夜になると1番上の娘が兵隊にワインを出したが、兵隊はあごの下にスポンジをかくしておいてワインを飲んだふりをし、そのままいびきをかいて寝たふりをする。

娘たちは兵隊たちが寝ていると思って、身じたくをととのえはじめ、1番上の娘がベッドをたたくとベッドは地面にしずんだ。

娘たちはその穴を通って地下へ行ったので、兵隊はこっそりとマントをつけて、いちばん後についていく。

道へ進むあいだ、末の娘だけは何かにつけられている気がすると心配して怖がったが、いちばん上の娘は何も気にすることはないといいきかせていた。

やがて娘たちは、金、銀、ダイヤモンドが光る並木道を歩いていき、兵隊は証拠に小枝を1本ずつ折っていった。

末の娘は小枝を折る音が聞こえたので心配したが、上の娘が、それは王子の魔法がもうすぐ解けるというお祝いの大砲の音だと話す。

先には大きな湖があり、そこには王子たちが12そうの船を浮かべていて、娘たちはそれぞれの船に乗りこみ、湖の向こうにあるお城に進む。

お城の中では楽しい音楽が鳴りひびき、みんなは夜中の3時になってくつがぼろぼろになるまで踊った。

帰りも王子たちが船で娘たちを送っていき、兵隊は娘たちより先に穴をのぼってベッドにもぐりこみ、寝たふりをする。

 

 

兵隊はこのように、2日めと3日めの晩も娘たちの後を追い、3日めの晩には証拠に、舞踏会のワイングラスも持ちかえる。

3日がたち、兵隊は王さまに証拠の品を見せ、自分が見てきたことを全部話す。

娘たちは兵隊のいったことが本当であると認めるしかなく、王さまは兵隊に娘たちの誰と結婚したいかとたずねると、兵隊は1番上の娘を選ぶ。

王さまは自分の亡き後に国を兵隊にゆずることも約束した。

娘たちが夜中に踊っていた王子たちは、娘たちと踊った夜のぶんだけ、魔法にかかっている日がのびることとなった。

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