KHM125 『悪魔とそのおばあさん』のあらすじ

悪魔とそのおばあさん(原題:Der Teufel und seine Großmutter)
グリム童話、『悪魔とそのおばあさん』のあらすじです。
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むかし、3人の兵隊は給金が少ないために脱走し、小麦畑に隠れていると、そこに火を吹く竜の悪魔があらわれる。
そして、たたけばいくらでもお金が出てくるむちを3人に渡し、それで7年好きなように暮らしてもいいが、7年たったら悪魔のものになって地獄に行かなければならないという。
しかし、その前になぞを出すので、それに答えることができたら、3人はいつまでも自由の身になるというのだった。
3人は7年の間、お金に困ることなくぜいたくな暮らしをしたが、悪いことはせずに過ごした。
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7年たつころ、2人は悪魔のものになってしまうと心配しだしていたが、3人めの男はなぞをかならず解くと決めていた。
3人が野原に座っていると、近づいてきたあるおばあさんに自分たちが困っている理由を話す。
すると、おばあさんは森の中にある救いの手が見つかる場所を教えたので、3人めの男がそこへひとりで入っていった。
そこには悪魔のおばあさんが住んでいて、男が事情を話すと、おばあさんはその男を助ける気になり、こっそり家の中に隠れさせてやって、竜が帰ってきたときに話すことをよく聞いているようにいった。
男が隠れていると、竜が帰ってきて、おばあさんが竜に食べものと飲みものをやってから、3人の兵隊に出そうとしているなぞのことをたずねる。
竜は「3人の兵隊のために、北海で死んでいるオナガザルを焼き肉に、くじらのあばら骨をスプーンに、古い馬の足をワイングラスにする」と話し、男はそれをしっかり聞いていた。
男は仲間のところへ戻って、おばあさんの家で竜が話していたことをすべて教え、3人は安心することができた。
7年がたち、竜が3人のもとへやってきて、地獄へ連れていく前になぞをだした。
竜は3人に、どんな食事をさせようとしているか、どんなスプーンか、そしてどんなワイングラスかということをなぞに出すと、3人は前に聞きだしたことをそのまま答える。
竜は大きなさけび声をあげながら飛んでいってしまい、3人は金の出るむちを手元に置くことができたので、死ぬまで楽しく暮らすことができた。