KHM111 『腕のいい狩人』のあらすじ

腕のいい狩人(原題:Der gelernte Jäger)

 

グリム童話、『腕のいい狩人』のあらすじです。

 

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むかしある若者は錠前屋の仕事を身につけていたがうまくいかず、猟師のもとで修業をして撃てばかならずあたる空気銃を手にいれた。

猟師は森の中で、3人の大男が牛をまるごと焼いているのを見つけ、大男たちが手にしていた肉をすべて銃で撃ちおとす。

大男たちは猟師の腕前に感心して、自分たちがたくらんでいることを手伝ってほしいとたのむ。

それは王さまの城に行って王さまの娘を盗みだすことだったが、そこにいる大きな声でほえる犬を猟師に撃ち殺してほしいという。

猟師はそれを受けていわれた通りに犬を撃ち殺し、様子をみるためにひとりで城の中へ入る。

そこでどんな相手でも殺すことができるサーベルを見つけ、それを腰にさげて王さまの娘が寝ている部屋に入った

するとその娘の美しさに心をうばわれ、大男たちのたくらみから娘を救うことにきめる。

そして王さまの名前が記してあった娘のスリッパ片方、えり巻きのはし、娘の着ていた寝巻きも少し切りとって背のうへ入れた。

猟師は外に出ると大男たちの首をサーベルで切り落とし、舌を切りとって背のうにつっこみ、さらに旅に出ることにきめて城を去った。

 

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王さまは翌朝、大男が3人死んでいるのを見つけ、娘のスリッパ片方や寝巻きなども少し切り取られていたので、だれかが大男を殺して娘を救ったということをさとる。

そして、娘を救った者はだれかと宮廷の者たちにたずねると、あるみにくい大尉がそれは自分であると名乗りでた。

王さまは大尉を娘と結婚させようとしたが、娘はそれをいやがったので、王さまは娘に百姓のかっこうをさせて瀬戸物を仕入れて商売をやるよう言いつける。

娘はいわれた通りにし、市場の角で瀬戸物を売っていると、王さまから言い使われた荷車がやってきて瀬戸物をぜんぶ粉々にしてしまう。

娘はなげき悲しんだが、王さまのいう通り大尉と結婚しようとはしなかった。

王さまは娘のために森に1軒の家を建てさせ、生涯そこへとどまってお金を取らずに来る人たちのために煮たきをするよう言いつける。

 

 

そのうちに、森の中である娘がお金を取らずに食べものを出しているという噂が広まり、猟師もそれを聞きつけて娘の家をたずねていった。

娘は猟師のたずさえていたサーベルに王さまの名前が書いてあるのを見つけ、それをどこで手にいれたのかたずねる。

猟師は大男の舌と娘のスリッパ、寝巻きとえり巻きの切れはしを取りだして見せたので、娘は本当に自分を救ってくれた者を見つけたとよろこんだ。

2人は城に戻り、王さまに証拠の品を見せたので、王さまは納得して猟師にりっぱな服を着せて宴会を開いた。

 

 

宴会の席で、王さまは大尉にあるなぞを出した。

それは「大男を殺したのは自分だとだれかがいったが、大男たちの舌はどこにあるのかと聞かれて見にいくと大男の口には舌がなかったとする、それはどうしてか」というものだった。

大尉は「大男には舌はなかった」と答えたが王さまはどんな動物にも舌はあると言いきかせ、その者にはどんな目にあわせるのがいいかとたずねる。

大尉は「その者はばらばらにひきさかれるのがよい」と答えたので、王さまはその判決をそのまま下し、大尉はのちに四つざきにされた。

猟師は王さまの娘と結婚して、王さまが死んだあとは国を受けついだ。

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