KHM065 『千匹皮』のあらすじ

千匹皮(原題:Allerleirauh)

 

グリム童話、『千匹皮』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし王さまにはとても美しく髪が金色のお妃がいたが、やがて病気になってしまう。

お妃は王さまに、自分が死んでからまた結婚するなら自分と同じくらい美しく同じ金色の髪をもったひとでなければだめ、と言い残して死んでしまう。

王さまはふたたび結婚しなければならず、世界中美しい女性を探すが、どこにも同じように美しく金色の髪をもったものはいなかった。

 

 

しばらくたって娘が大きく成長すると、お妃にそっくりになり同じ金色の髪を持っていたので、王さまは自分の娘と結婚するといいだす。

娘はなんとかそれを止めさせるために、太陽のような金色の服、月のような銀色の服、星のようにかがやく服、そして世界中の1000匹のけものからできた毛皮のマントをもってこないと結婚はだめだと王さまにいう。

しかし、王さまは手をつくして、娘ののぞんだものを与えたので、娘は夜のうちに逃げだすしかなかった。

娘は金の指輪、金の紡ぎ車、金の糸巻き、そして王さまのくれた3つの服をくるみのからにつめて、マントをはおり、顔や手をすすでまっ黒にして森へ逃げた。

そして木のかげで寝ることにきめ、朝になっても眠りこんでいてめざめなかった。

 

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すると、その森をもっている王さまが狩りにやってきて、猟師が娘を見つける。

猟師は王さまに1000種があわさったような毛皮のふしぎな動物が寝ている、と伝えたので、そのまま生きてつかまえろ、と王さまは命令する。

そしてつかまっているときに娘は目をさまし、自分は両親から捨てられたあわれな子だ、とうったえると、猟師は、おまえみたいなのは台所の仕事が向いている、といい城に連れていく。

そして、娘は「千匹皮」と呼ばれながら、台所でいやな仕事をまかされ、みじめな生活を送った。

 

 

ある日、王さまが祝宴会を開き、娘は少しだけ見にいってもいいかとコックに許可をもとめ、30 分でもどるなら、とゆるしてもらったので、部屋にもどり、顔と手のすすを落とした。

そして、太陽のような服をきて祝宴に入ると、そこにいるものはみんなどこかの美しいお姫さまなのだと思い、王さまは娘とずっと踊った。

しかし娘は30分すると、その場からうまく姿を消し、部屋に戻って千匹皮のかっこうをし、台所にもどる。

すると、コックは自分も祝宴会をみたいから、といって娘に王さまのスープを作らせた。

娘はうでをふるい、最後にスープのお皿の中に持ってきた金の指輪を入れた。

王さまはスープを飲んでそのおいしさに感激し、作ったものをよんでこさせる。

そして千匹皮は、王さまから何者かと聞かれても、自分はあわれな子どもだ、といい、金の指輪についても、自分はなにも知らない、といい続けたので、王さまはなにも聞きだすことができなかった。

 

 

しばらくしてまた祝宴があり、千匹皮はまた30分だけ許可をもらったので、今度は月のような服をきて、祝宴会で王さまとおどった。

30分たって、また見つからないように戻り、台所にもどって王さまのスープを作る役がまわってきたので、今度はスープ皿の中に金の紡ぎ車を入れた。

王さまはまたスープをつくったものを呼びだすが、今回も娘は何をきかれても前と同じような返事をしたので、王さまは何も知ることができなかった。

 

 

王さまの三度目の祝宴では、娘はまた見にいく許可をもらい、今度は星のような服を身につけ、王さまとおどったが、王さまは娘が気づかないうちに娘の指にあの金の指輪をはめる。

おどりが終わっても王さまは娘の手をはなさなかったが、娘は無理やりふりほどいて自分の部屋に逃げ、30分をこえてしまっていたので、星の服の上からそのままマントをはおって、指も1本だけすすをぬりわすれたまま、台所へいった。

 

 

そして、娘は王さまのスープに金の糸巻きを入れたので、今回も王さまはスープを作ったものを呼びだし、娘の指が1本だけ白く、金の指輪がはまっていのを見つける。

王さまが娘の手をにぎったため、娘がふりはらって逃げようとすると、マントがはだけて星の服が見え、王さまはマントをひきはがす。

すると、娘の金色の髪もあらわれ、顔のすすも洗い落とされて、とても美しい姿となった。

王さまは、これが自分の花嫁だといって結婚式をあげ、2人は楽しく暮らした。

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