KHM064 『黄金のがちょう』のあらすじ

黄金のがちょう(原題:Die goldene Gans)

 

グリム童話、『黄金のがちょう』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

ある男には息子が3人いて、いちばん下の息子は「ぬけ作」と呼ばれてばかにされていた。

ある日、いちばん上の息子が森に木を切りに行くことになり、母親はパンケーキとワインを持たせてやった。

息子は森の中で白髪のこびとに出会った。

そのこびとは、「お腹が空いたのでパンケーキとワインを分けてくれ」とたのむ。

しかし息子は、自分の分がなくなってしまうといって知らないふりをすると、やがて木を切るときにこびとのしわざで腕をけがしてしまう。

そして2番目の息子もパンケーキとワインを持って木を切りに行くと、まったく同じ目にあい、今度は脚をけがしてしまう。

 

 

ぬけ作は自分も木を切りに行きたいと父親にたのみこんで許しをもらう。そして、母親が灰の中でパンケーキを焼いて、すっぱいビールといっしょに持たせた。

ぬけ作は兄2人と同じように森でお腹を空かせたこびとにであう。「こんなものでよければいっしょに食事をしよう」とさそうと、それはすぐにおいしそうなパンケーキとワインに変わった。

そしてこびとはお礼に、純金の羽根でおおわれたガチョウがいる場所を教え、ぬけ作はそのガチョウを持って宿屋に行き一晩休んだ。

 

 

その宿屋には娘が3人いた、いちばん上の娘は純金の羽根がどうしても欲しくなり、こっそりガチョウにさわると手がぴったりくっついて離れなくなる。

そして次の娘も同じように羽根をねらっていて、姉さんの体に触れるとそのままくっついて離れなくなり、しまいには末の娘もそのうしろにくっついてしまう。

 

翌朝、ぬけ作はガチョウをかかえて3人の娘がくっついていることは気にせず出かけた。

途中で牧師にであい、牧師は娘が3人も若い男にくっついているのは恥知らずだと思い、末の娘の手をつかんでひきはなそうとしたところ、そのままくっついてしまう。

そこで教会の下働きが牧師を呼びとめようと追いかけ、うしろをつかむとまたぴったりくっついてしまう。

5人がぞろぞろつながり歩いていると、2人の百姓にでくわしたので牧師が助けを求め、百姓たちが下働きにさわると、かれらもくっついてしまったので、結局7人が後からついてまわることになった。

 

 

やがてぬけ作は、あるお城にやってきた。そこの王さまの娘はまじめで笑わず、王さまは「娘を笑わせた者は娘と結婚させる」とおふれを出していた。

それを聞いてぬけ作は王さまの前へガチョウをかかえて出ていき、王さまの娘は7人がぞろぞろくっついているのを見て笑いがとまらなくなった。

ぬけ作はこれでお姫さまとの結婚を許されると思ったが、王さまはぬけ作が気にいらず、「地下の酒蔵にあるワインを飲みほすことのできる男を連れてこなければならない」と課題を出した。

ぬけ作は前に助けてくれたこびとを頼って森にくると、そこにのどをかわかせた男を見つけたので、その男を連れて城に行き、男はワインをすっかり飲みほす。

それでも王さまは娘をぬけ作にやりたくなかったので、「山ほど積まれたパンを食べてしまうことができる男を連れてくるように」と命じる。

 

 

そこでぬけ作はもう一度森へ行くと、今度はお腹をすかせた男を見つけた。その男は城に連れていかれると、山ほどのパンを1日でたいらげた。

王さまはもう一度言いのがれ、「陸でも海でも走る船を持ってくるように」と命じた。

ぬけ作はこびとに助けを求めると、こびとは前に親切にしてくれたからと言って、陸と海を走る船をぬけ作にあたえた。それで、王さまは娘をぬけ作にやるしかなくなった、

こうして、ぬけ作はお姫さまと結婚し、国を受けついで楽しく暮らした。

 

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