グリム童話『恋人ローランド』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『恋人ローランド』のあらすじ
ある魔女には1人の娘と、1人のまま娘がいた。
まま娘は魔女に虐げられていたため、恋人ローランドとともに逃げ出す。
追ってくる魔女を魔法でかわし、ついに倒すが、ローランドは帰国後、他の女性に心を奪われてしまう。
娘は悲しみに暮れて花になってしまうが、偶然の助けを得て再び人間の姿に戻り……。
『恋人ローランド』の教訓・感想など一言コメント
『恋人ローランド』は、前半のスリル満点な逃亡劇と後半の切ない恋模様がミックスした作品です。
魔女の恐ろしさはグリム童話らしい不気味さがありますね。
魔法の杖や変身術を駆使して逃げる場面はファンタジー感満載で、手に汗握る展開です!
後半では、ローランドが娘のことを忘れてしまうという驚きの展開に。
魔女との戦いを乗り越えた2人が一時的に別れるのは悲しいですが、娘のひたむきな愛が運命を変えます。
最後にローランドが記憶を取り戻し、真実の愛に気づくシーンは感動的ですね。
この物語の教訓は、「試練を乗り越える愛の強さ」でしょう。
困難に屈しない娘の勇気と愛情が物語を動かし、幸せを掴む姿には心を打たれます。
前半は怖いグリム童話、後半は恋のグリム童話として、楽しめる物語です!
『恋人ローランド』の基本データ
収録ナンバー
KHM056
原作タイトル(ドイツ語)
Der Liebste Roland
英語タイトル
Sweetheart Roland
日本語の別タイトル
- 「恋人ローラント」
など
収録版
初版から7版までずっと
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- 本記事はグリム童話集第7版『恋人ローランド』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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