グリム童話『めっけ鳥』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『めっけ鳥』のあらすじ
むかし、森林官が森で子どもの叫び声を聞き、小さな男の子を木の上で発見する。
鳥にさらわれた子で、「めっけ鳥」と名付けられる。
森林官の娘レンヒェンと仲良く育つが、料理女がめっけ鳥を煮ようと企み、レンヒェンは彼を連れて逃げる。
追手が迫るたび2人はバラの木や教会などに姿を変え、やがてレンヒェンがカモとなり……。
『めっけ鳥』の教訓・感想など一言コメント
なぜか家にいる料理担当の女に子どもが狙われるというサスペンス(?)。
まず、鳥にさらわれた男の子が「見つけられた」から「めっけ鳥」(見つけ鳥)と名付けられるのが印象的です。
そして、レンヒェンの勇敢さ!
料理女の計画を知るや、逃げる手段を即座に考えるのは見事です。
変身魔法で次々と危機を乗り越える二人ですが、料理女の行く末には少しブラックユーモアを感じます(笑)
物語の教訓としては、協力の大切さが挙げられますね。
二人は何度も危機を迎えますが、息を合わせて行動することで困難を乗り越えました。
個人では無理なことも、助け合えば可能になると教えてくれます。
また、レンヒェンの機転や冷静な判断力は読者にも学びを与えそうです!
『めっけ鳥』の基本データ
収録ナンバー
KHM051
原作タイトル(ドイツ語)
Fundevogel
英語タイトル
Foundling-Bird
日本語の別タイトル
- 「みつけ鳥」
など
収録版
初版から7版までずっと
『めっけ鳥』の関連コンテンツ
特集
- 本記事はグリム童話集第7版『めっけ鳥』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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