グリム童話『名づけ親さん』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『名づけ親さん』のあらすじ
貧しい男が夢の指示で名づけ親を頼んだのは、不思議な男だった。
その男は病人を救える魔法の水を授け、死神の位置を見分ける方法を教える。
男はその力で成功するが、王の子を救えず死神のもとを訪れる。
その途中、奇妙な現象に遭遇し……。
『名づけ親さん』の教訓・感想など一言コメント
死神と悪魔が絡む不気味な物語ですね。
死神の力を得た男が一時的に成功を収めるものの、最後にはその力の代償を感じて逃げる展開がスリリング!
途中のシャベルたちの不思議な描写が不気味で、読者を引き込みます。
名づけ親が悪魔だったと知った時の男の恐怖、ひしひしと伝わってきます。
某名前を書くノートのように、悪の力の借り過ぎはよくないということですね(笑)
「便利な力には代償が伴う」というような教訓メッセージが強く感じられ、意外と考えさせられる作品です!
『名づけ親さん』の基本データ
収録ナンバー
KHM042
原作タイトル(ドイツ語)
Der Herr Gevatter
英語タイトル
The Godfather
日本語の別タイトル
特になし
収録版
初版から7版までずっと
- 本記事はグリム童話集第7版『名づけ親さん』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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