グリム童話『おやゆびこぞう』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『おやゆびこぞう』のあらすじ
親指ほどの小ささで生まれた親指小僧。
頭の良さで家族を助けるが、旅に出てさまざまな困難に遭う。
盗賊を出し抜き、牛やオオカミの体内を経験しつつも知恵と機転で乗り越える。
最後にはオオカミが出てきて……。
『おやゆびこぞう』の教訓・感想など一言コメント
親指ほどの大きさでも、親指小僧の知恵と行動力には驚かされます!
普通なら不可能に思える状況を、どんどん打破していく展開が痛快ですね。
牛やオオカミの体内でのエピソードは少しスリリングですが、それすら笑いに変える親指小僧の大胆さが魅力的です。
このお話は、日本の『一寸法師』やアンデルセンの『親指姫』と少し似ていますが、親指小僧の武器は知恵や機転だけで、特殊な能力や道具を持たない点が独特ですね。
大きさや力がなくても、勇気と賢さで困難に立ち向かう姿に元気をもらえるお話です!
両親も最後には息子を売ったことを後悔し、親指小僧を大切にする姿にホッとします。
それにしても、小さな主人公が大活躍する童話は、いつの時代も不思議とワクワクしますね!
『おやゆびこぞう』の基本データ
収録ナンバー
KHM037
原作タイトル(ドイツ語)
Daumsdick
英語タイトル
Thumbling
日本語の別タイトル
- 「親指小僧」
など
収録版
2版から7版までずっと
- 本記事はグリム童話集第7版『おやゆびこぞう』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
※リンクをクリックすると外部サイト(Amazonなど)に移動します。