『ブレーメンの音楽隊』のあらすじなど (KHM027)

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グリム童話『ブレーメンの音楽隊』のあらすじや、関連情報などを詳しく紹介します。

 

『ブレーメンの音楽隊』のあらすじ

ある男の人がロバを飼っており、そのロバはとてもよく働いたが、やがて年をとってきて役にたたなくなった。

主人はロバにえさをやるのをやめようと決め、ロバは身の危険を感じて逃げだし、ブレーメンの町で楽士になろうと旅にでた。

 

途中でロバは、道で疲れたようにしている猟犬にであった。

ロバはその犬に話しかけると、犬は年をとってきて狩りができなくなり、主人に撃ち殺されそうになるところを逃げてきたことがわかった。

そこでロバは、一緒にブレーメンへ行って、ロバはリュート、犬はティンバニーをたたいて楽隊に入ることを、犬に提案した。

犬はその案を気にいって、いっしょに歩きはじめた。

 

途中で2匹は、道で機嫌の悪そうにしている猫に出会った。

ロバは猫に話しかけると、猫は年をとってきてネズミを追いかけられなくなり、おかみさんにおぼれさせられそうになるところを逃げてきたことがわかった。

そこでロバは猫に、一緒にブレーメンへ行って楽士になることを提案した。

猫はその案を気にいって、一緒に歩きはじめた。

 

途中で3匹は、農家の門の上で力いっぱい鳴いているオンドリにであった。

ロバはオンドリに話しかけると、オンドリは、明日の日曜にお客がくるためにおかみさんにスープにされることになり、今晩首を切られるので、鳴ける間に思いきり鳴いていることがわかった。

そこでロバはオンドリに、いっしょにブレーメンへ行き、オンドリはいい声をしているので仲間と音楽をやることを提案した。

オンドリはその案を気にいって、一緒に歩きはじめた。

 

動物たちは1日でブレーメンにたどり着くことはできなかったので、森の中で夜を明かすことにした。

すると、遠くないところに家があることをオンドリが見つけ、森の中は居心地がわるいため、みんなでそこへ向かうことにした。

 

その家はどろぼうの家で、一番大きなロバが窓から中をのぞくと、そこではどろぼうたちがごちそうと飲みものを囲んで騒いでいた。

動物たちは自分たちも家の中でごちそうを食べてくつろぎたいと思い、どろぼうたちを追い出す方法を相談した。

 

そこで、犬はロバの上に、猫は犬の上に、オンドリは猫の頭の上にのぼり、みんなでそれぞれの音楽をかなでた。

ロバはわめいて、犬はほえ、猫は鳴いて、オンドリはコケコッコーといい、4匹そろって窓から部屋に突入した。

どろぼうたちはびっくりして、おばけが入ってきたと思い震えあがって森の中へ逃げて行った。

そして、4匹はごちそうを味わい、明かりを消して、ロバはこやしの上、犬は戸のうしろ、猫はかまどの灰のそば、オンドリは天井の梁の上、とそれぞれにとって寝心地のよい場所で眠りこんだ。

 

真夜中をすぎて、家の中の明かりが消えたことをどろぼうたちが見ており、どろぼう頭は手下のひとりをつかって家の中の様子を探らせた。

手下は家の中に入り、明かりをつけようと思い台所に入ると、猫の目を火のついた炭だと思って、マッチに火をつけた。

とたんに猫は怒って、どろぼうに飛びかかり、顔を爪でひっかいた。

 

どろぼうはおどろきのあまり逃げだし、戸口から外に出ようとした。

すると、そこで寝ていた犬はびっくりして、どろぼうの足にかみついた。

 

どろぼうが庭のこやしのそばを走りかかると、ロバがうしろ足でけとばした。

そしてその物音で目覚めたオンドリが大声でコケコッコーと鳴いた。

 

どろぼうは精一杯逃げて、どろぼう頭に「あの家はおそろしい魔女、ナイフをもった男、黒い怪物、裁判官がいてとても危険だ」ということを告げた。

どろぼうたちは二度とその家に戻らなかった。

4匹のブレーメンの楽士たちはその家が気にいって、二度と出ていこうとしなかった。

『ブレーメンの音楽隊』の感想・一言コメント

こちらも言わずと知れた有名な童話、ブレーメンの音楽隊。

ドイツのブレーメン市には、動物たちの銅像も立っていて、観光スポットになっているくらいだ。

 

動物たちが仲間を増やしながら、音楽隊に入ろうとブレーメンを目指していく。

家畜として生きなければいけなかった動物は、歳をとり、使い物にならないと捨てられる前に、音楽隊になろうとするのだ。

産業が発達していった19世紀のヨーロッパ的な考え方が見られる話でもある。

 

ちなみに、当時のブレーメン市は、ハンブルグに次ぐ第二の大きな港町で、有名な都市だった。

ドイツ観光のコースとして有名なメルヘン街道は、グリム兄弟が生まれたハーナウから、ブレーメンまでの約600kmである。

 

童話の結末では、結局ブレーメンに行くことはなかった。

仲間がいれば恐くない、仲間がいれば強くなれる、仲間がいればどこでも楽しく暮らしていける。

そんな少年漫画のような教訓が見てとれる。

『ブレーメンの音楽隊』の基本データ

収録ナンバー

KHM027

原作タイトル(ドイツ語)

Die Bremer Stadtmusikanten

英語タイトル

Town Musicians of Bremen

日本語の別タイトル

  • 「ブレーメンの町の音楽隊」
  • 「ブレーメンの町楽士」

など

収録版

2版から7版までずっと。

『ブレーメンの音楽隊』の本




『完訳 グリム童話集 1』/ 訳:金田鬼一 / 岩波書店 ⇒試し読みする

『ブレーメンの音楽隊』収録のグリム童話集。こちらは、しっかりした解説付きの金田鬼一訳。本格的な昔の訳を楽しみたい方にオススメ。

 

『完訳 グリム童話集 1』/ 訳:高橋健二 / 小学館 ⇒試し読みする

『ブレーメンの音楽隊』収録のグリム童話集。こちらは挿絵付きの高橋健二訳。気軽に楽しみたい方にオススメ。

 

『ブレーメンの音楽隊』の映像

■グリム名作劇場『ブレーメンの音楽隊』

グリム童話の世界を味わうことができる名作アニメ。

 

 

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