グリム童話『ブレーメンの音楽隊』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
『ブレーメンの音楽隊』のあらすじ
年老いて役立たなくなったロバは、捨てられる前にブレーメンで楽士になろうと旅に出た。
道中、主人に見捨てられた猟犬、猫、オンドリを仲間に加え、共に進む。
途中で森の家にいるどろぼうたちを追い出すため、動物たちは声を合わせて大騒ぎする。
驚いたどろぼうは逃げ出し、動物たちは家で楽しく暮らし始める……。
『ブレーメンの音楽隊』の教訓・感想など一言コメント
「ブレーメンの音楽隊」は、仲間と力を合わせる大切さが伝わる名作ですね!
動物たちは老いたり見捨てられたりと不遇な境遇ですが、諦めずに新しい生き方を見つけようとする姿が素敵です。
結局ブレーメンに行かなかったというオチもユーモラスで、物語の「ここがゴール!」という柔軟さを感じますね。
この話には19世紀ヨーロッパの背景も垣間見えます。
当時の労働力としての動物の扱いや、産業が進む中で生まれた考え方が反映されているようです。
また、観光地としてのブレーメンのイメージも強く、メルヘン街道を巡る旅に思いを馳せるのも楽しいですね。
ドイツのブレーメン市には、動物たちの銅像も立っていて、観光スポットになっています。
動物たちが示した「仲間がいれば恐くない!」というメッセージは、今も色あせません。
仲間がいれば強くなれる、仲間がいればどこでも楽しく暮らしていける。
そんな少年漫画のような教訓も見て取れますね。
困難を一緒に乗り越える力や、新しい居場所を見つける可能性を教えてくれる、心温まるお話です!
『ブレーメンの音楽隊』の基本データ
収録ナンバー
KHM027
原作タイトル(ドイツ語)
Die Bremer Stadtmusikanten
英語タイトル
Town Musicians of Bremen
日本語の別タイトル
- 「ブレーメンの町の音楽隊」
- 「ブレーメンの町楽士」
など
収録版
2版から7版までずっと
『ブレーメンの音楽隊』の関連コンテンツ
映画・TV
- 本記事はグリム童話集第7版『ブレーメンの音楽隊』をもとにした要約です。
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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