グリム童話『リンクランクじいさん』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『リンクランクじいさん』のあらすじ
むかし、王さまは娘の結婚相手を決めるため、ガラスの山を作り、それを越えた者に娘を与えると宣言した。
娘を愛する若者が挑戦したが、山の途中で姫が転び、ガラスの山が開いて彼女を飲み込んでしまう。
姫は地下に落ち、ひげの長いリンクランクじいさんに捕らえられ、彼の女中として働かされる。
長い年月を経て、知恵を使った姫はじいさんのひげを罠にして窓に挟み、はしごの場所を聞き出して脱出。
地上に戻った姫は王さまと再会し、じいさんをやっつけて財宝を持ち帰る。
『リンクランクじいさん』の教訓・感想など一言コメント
この物語は、困難に直面してもあきらめず知恵と勇気を持つことが大切だと教えてくれます!
リンクランクじいさんの地下世界は、不気味さの中にちょっとしたユーモアも感じられるんですよね。
ひげを罠にする場面なんて、思わず笑ってしまいそうです。
姫の忍耐力と知恵の使い方は、現代でも通じる教訓じゃないでしょうか?
地下での孤独な生活に耐えながらも自分の機会を待つ……そんなやり方は、しかるべきタイミングで己のエネルギーを使うという教訓になり得そうです。
しかしリンクランクじいさんは、悪役としてどこか憎めないところがあって、物語を引き立てていますね!
『リンクランクじいさん』の基本データ
収録ナンバー
KHM196
原作タイトル(ドイツ語)
Oll Rinkrank
英語タイトル
Old Rinkrank
日本語の別タイトル
- リンクランク爺さん
- ガラス山の老爺
- 地下の長ひげ爺
など
収録版
第7版
- 本記事はグリム童話集第7版『リンクランクじいさん』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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