KHM193 『太鼓たたき』のあらすじ

太鼓たたき(原題:Der Trommler)

 

グリム童話、『太鼓たたき』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

ある日、若い太鼓打ちは野原で3枚の白くきれいな麻をみつけ、その中の1枚をポケットにいれて持ちかえる。

その晩に太鼓打ちが寝ようとすると、人影のようなものがあらわれて麻を返してほしいという。

その声は魔女の手に落ちた姫の声で、ガラスの山に閉じこめられており、その麻は自分の肌着なのでないと帰ることができないという。

太鼓打ちはその麻をすぐに返し、姫のことを助けたいと申しでる。

姫は人食いの大男が住む森をぬければガラスの山があるが、その山にはだれものぼることができないと話して帰っていく。

 

 

夜明けに太鼓打ちは出発し、森にいって太鼓をたたいて大男を起こす。

大男には自分たちの仲間がやってきて大男をやっつける予定だとうそをつき、それを阻止するかわりに大男を手伝わせてガラスの山まで連れていかせる。

ガラスの山はつるつるでのぼれるようなものではなかったが、その前で乗ればどこへでも行ける鞍をめぐってけんかをしている男たちを見つける。

太鼓打ちはその男たちをうまくいいくるめてその鞍に乗り、ガラスの山の頂上まで行きつく。

そこには家と池、そして森があり、家には老婆が住んでいて太鼓打ちに食べものと寝床をあたえるかわりに3つの仕事を片づけるようにいう。

 

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老婆のあたえた最初の仕事は、老婆の指ぬきをつかって1日で池の水をくみだし中の魚を種類と大きさごとに並べることであった。

太鼓打ちは困りはててあきらめていると、家から美しい娘が出てきて太鼓打ちに休んでいるようにいい、そのあいだに仕事を全部片づけてくれる。

老婆はほかに森の木を全部切りたおし、たきぎにして積みあげることや、それを焼きつくす仕事をたのむが、それも家に住む美しい娘がかわりにやりとげてくれる。

そこで娘は太鼓打ちに、これから魔女がいいつけることはこわがらずにやって、さいごに魔女を燃えあがる火の中に投げこむようにいう。

魔女は太鼓打ちに火の中に入って燃えていない丸太を取るようにいいつけるが、太鼓打ちはこわがらずにそれをやりとげると、丸太は姫のすがたに変わる。

そして太鼓打ちは魔女をつかんで炎の中にほうり投げ、魔女は焼かれてしまう。

 

 

姫は自分を勇敢に救いだしてくれた太鼓打ちと結婚するといい、魔女がもっていた宝石を取ってどこへでもいける指輪をまわし、町の門までもどる。

太鼓打ちは結婚することを両親に伝えにいきたいというと、姫はもし両親の右のほおにキスをしてしまうと太鼓打ちは何もかもを忘れてしまうという。

太鼓打ちはかならず戻ると約束して両親の家へ行くと、太鼓打ちがガラスの山で過ごした3日は実は3年であったことがわかり、お互いに再会をよろこんで思わず右のほおにキスをしてしまう。

太鼓打ちは何もかも忘れてしまい、自分の持っていた宝石で父親はお城を建てて、母親は太鼓打ちの結婚相手を見つける。

姫は太鼓打ちの帰りを長いあいだ待っていたが、とうとう戻らなかったので、悲しみに暮れて森の小屋へ住みはじめる。

 

 

姫は毎日、太鼓打ちの家の前を通るが、太鼓打ちはすっかり姫のことを忘れてしまっており、とうとう姫は太鼓打ちが結婚するという知らせをきく。

姫は願いがかなう指輪をつかって太陽のようにかがやく服を手にいれ、それを来てお祝いの宴に行くと、太鼓打ちの花嫁はそのドレスをほしがる。

姫は引きかえに太鼓打ちの寝室の前でひと晩過ごさせてほしいとたのむと、花嫁は太鼓打ちに眠り薬を飲ませる。

姫は夜に太鼓打ちの寝室のドアを開けて自分たちがいっしょにしたことを話りかけ、本当に忘れてしまったのかと呼びかける。

このように姫はもう2晩同じ手をつかって太鼓打ちの寝室の前で過ごすことができ、最後の夜に召使いから忠告された太鼓打ちは、眠り薬を飲まないように気をつけている。

そこで太鼓打ちは姫の語る声を聞いてすべてを思いだし、とび起きて両親に真実を話す。

そして太鼓打ちと姫のほんとうの結婚式が開かれ、結婚できなかったはじめの花嫁はおわびに姫の美しいドレスを3着もらって満足した。

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