KHM191 『あめふらし』のあらすじ

あめふらし(原題:Das Meerhäschen)

 

グリム童話、『あめふらし』のあらすじです。

 

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むかし、ある王女は12の窓がある広間を高い塔に持っており、その窓は1番めから12番めまですすむにつれてこの世のどんなものでも見渡すことができた。

その王女はとても気位が高く自分の思いどおりにしたいままだったので、結婚をもうしこむ者がいれば千里眼の自分から姿をかくさなければならないとおふれを出していた。

もし王女に見つかったらその場で首をはねられて串ざしにされることになっており、すでに城の前には首のささったくいが97本あった。

しばらく王女をおそれてだれも結婚をもうしこむ者がいなかったので、王女はこれで自分の思いどおりになると思っていたところ、ある3兄弟が運だめしを名乗りでる。

その長男は石灰の洞穴にもぐりこみ、次男は城の地下室にもぐりこんだが、どちらも王女にすぐ見つかり、はねられた首が98、99本めのくいに刺される。

末の美しい弟は自分の番になると、2度の失敗はゆるしてほしいと王女に心をこめてお願いしたので、王女はその願いをききいれる。

 

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その若者は姿をかくすよい考えがないかと、鉄砲をもって出かけると、カラス、魚、キツネに出あう。

若者はその動物たちに鉄砲を向けたが、動物たちはお返しをするから命を助けてほしいと願ったので若者は見逃してやる。

若者はついに姿をかくさなければならない日がやってきて、前に逃してやったカラスに助けを求めに行くと、カラスは若者を自分の卵のなかに隠す。

王女は窓から探すとようやく11番めの窓から若者が隠れているのをみつけ、カラスを撃たせてその卵を割る。

あと2回のチャンスを残した若者はつぎに魚のところへ助けを求めにいくと、魚は若者をまるごと飲みこんでお腹のなかに隠す。

王女は窓から探してもなかなか若者のすがたが見つからずあせったが、ついに12番めの窓から若者を見つけ、魚を殺して腹をさく。

 

 

若者はあと1回しか運だめしができなくなり、心重くなりながらキツネのところへ行く。

キツネはよい考えがあるといって、自分は商人に化け、若者はあめふらしに化けさせる。

そして商人に化けたキツネはあめふらしをつれて町で見せものにし、客をたくさん呼びよせるとその中に王女もまぎれていた。

王女はあめふらしをとても気にいり、お金をたくさんはらって買いとるが、商人はあめふらしにこっそり「王女が窓のそばに行ったら王女のおさげ髪のなかに隠れろ」と告げる。

王女は窓から若者を探しはじめるが、ついに12番めの窓に来ても若者は見つからず、王女は腹を立てて窓をこなごなにたたいて割ってしまう。

髪の中にあめふらしがいるのに気がつくと、それも床に投げつけて「見えないところに行っておしまい」という。

あめふらしは商人のところへもどり、2人はもとの若者とキツネのすがたにもどる。

若者はキツネのかしこさに礼をいってすぐに城に向かうと、すでに王女も若者を待っており、結婚式が行われる。

若者は王になったあとも自分がどのように姿をくらましたかを王妃にうちあけず、王妃は夫のことを自分よりもはるかにすぐれた人なのだと思って尊敬した。

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