KHM178 『プフリーム親方』のあらすじ

プフリーム親方(原題:Meister Pfriem)

 

グリム童話、『プフリーム親方』のあらすじです。

 

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靴職人のプフリーム親方はこがらでやせていてもじゃもじゃの白髪頭であり、いつも周りを見まわしては文句ばかりいっていた。

道を歩くときに腕を大きく振るくせがあって、前を歩いていた娘のかかえている水桶をはねとばして自分にかかったときでも娘のせいにした。

プフリーム親方のもとではたらく職人たちはいつも文句ばかりいわれ、ひどいときには革のたたき方を教えるといってひもで背中をたたかれたので、みんなひと月ももたなかった。

妻が火をおこしているときや女中がおしゃべりをしているときもすかさずとんでいって文句をいった。

親方自身は15分もじっとしていられず、たいした仕事をしていなかった。

 

 

あるとき、新しく建てている家を見つけてその材料が悪いとぶつぶついい、仕事にもどるがすぐにとびあがってその家の人たちをさとしてやろうと出かけていく。

その途中で家を建てる大工にであい、オノをとりあげて使い方を教えてやるといったとたん、農夫が馬に重い荷物をつませて歩いているのをみて大工をほったらかして農夫に文句をいいにいく。

親方は仕事にもどると、見習いが靴を片方さしだしたので、その靴にひどく文句をいう。

しかし見習いのさしだした靴は親方自身が作ったものであった。

 

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ある晩、親方は夢で自分が天国にいる夢をみる。

門番の聖ペテロは親方に「天国ではなにを見ても文句をいうな」と忠告する。

親方は中に入り、天使たちの材木や水の運びかたをみていちいち文句をいいたくなったが、ここは天国であるというのをいいきかせてがまんしていた。

先に歩いていくと荷車が溝にはまっていてそばには男が立っている。

男は敬虔な願いごとを運んでいたがなんとかここまで来られたので、だれも自分を見殺しにはしないと語る。

 

 

すると、そこに天使があらわれ2頭の馬を荷車の前につなぐ。

さらにもう1人天使が来て、さらに2頭の馬を荷車の後ろにつないだので、親方はがまんができなくなって「なんてまぬけなことをするのだ」とさわぎたてる。

そこで天国の住人が親方のえり首をつかまえて天国の外へ押しだす。

親方が荷車のほうを見ると、馬にはつばさが生えていてそのまま荷車ごと宙に持ちあがっていた。

親方は天国と地上とはわけがちがうのだが、あんなばかげた光景は見ていられないとひとりで文句をいった。

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