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ふくろう(原題:Die Eule)
グリム童話、『ふくろう』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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むかし、ワシミミズクという大きなフクロウはほかの鳥から見た目だけでこわがられていたので、ある人の納屋に入りこむと中から出てこなくなった。
朝に家の下男がフクロウを怪物だとかんちがいして、主人のところへ飛んでいって知らせる。
主人はそれを聞いて自分で確かめにいくと、フクロウを見ておそれおののき、町じゅうの人に怪物退治を手伝ってほしいとたのむ。
するとクマデやカマで武装した町の人々や、市長さんのようなえらい人たちまでその納屋にあらわれて取りかこんだ。
勇気のある人たちが順に中へ入ったが、フクロウを一目みて悲鳴をあげて逃げだす。
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しまいに、むかし戦で手がらをあげた体格のよい男がよろいと刀とヤリで武装して中へ入った。
フクロウは納屋のまん中の大きなはりにとまっていたので、男ははしごをもってこさせて上にのぼろうとする。
フクロウは男が自分をつかまえに来ているのをみてどうしてよいかわからず、目をむきだし羽を大きく広げ、くちばしを鳴らして「シュフー」と鳴いた。
大勢の人たちが男に声援を送っていたが、ついに男は恐れでふるえあがり気を失いそうになってもどってしまう。
そんな強い男を気絶させたフクロウに立ち向かおうとするものはおらず、人々は町がほろびないようにするためにはどうしたらよいか話しあう。
市長は、みんなでお金をだしあって納屋の中の食料を買いとり、納屋全体を焼きはらってしまおうと提案する。
人々はそれに賛成したので、納屋は焼かれ、フクロウも焼け死んでしまった。