KHM173 『「さんかのごい」と「やつがしら」』のあらすじ

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「さんかのごい」と「やつがしら」(原題:Rohrdommel und Wiedehopf)

 

グリム童話、『「さんかのごい」と「やつがしら」』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

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ある男が牛飼いに、牛の群れはどこで草をやるのがいちばんいいかとたずねると、牛飼いは「草が茂りすぎてもいず、やせすぎてもいないここがいちばんだ」とこたえる。

男はそのわけをたずねると、牛飼いはそのとき遠くで鳴いていたサンカノゴイとヤツガシラという鳥がむかし牛飼いであったという話をはじめる。

 

 

サンカノゴイは自分の牛たちを花がとてもたくさん咲いている草原で飼っていたいっぽう、ヤツガシラは草も生えていない山の上に牛を追いたてていた。

日が暮れると、サンカノゴイの牛たちは元気になりすぎて「ブント、ヘリュウム(ブチよ、もどってこい)」と鳴いてもどうにもならなかった。

ヤツガシラの牛たちは弱りすぎて、「ウップ、ウップ(起きろ、起きろ)」と鳴いても起きあがらなかった。

この2羽の鳥は、今は牛の番をしなくなったが、鳴き方は変わっていないのであった。

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