KHM171 『みそさざい』のあらすじ

みそさざい(原題:Der Zaunkönig)

 

グリム童話、『みそさざい』のあらすじです。

 

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むかし、それぞれの音のひびきには意味があり、鳥たちのことばもよくわかるものであった。

あるとき、鳥たちは自分たちをしっかりおさめてくれる王さまを選ぶことにする。

タゲリという鳥だけは自由の身がなくなると反対し、さびしい沼地にひっこんでほかの鳥の前には姿を見せなくなる。

あらゆる種類の鳥たちが集まって話しあい、この中でいちばん高く飛べるものを王さまにしようと決める。

晴れた朝のうちにいっせいにとびたち、大きい鳥ほど高く飛んだがだれもワシにはかなわなかった。

 

 

ワシは自分が王さまになるのだと思って下におりはじめると、名前のない小鳥が自分のほうが高く飛んでいるとさけぶ。

その小鳥はワシの胸の羽毛にかくれていて、ワシが疲れておりていったときに自分だけ高く舞いあがっていた。

しかし、ほかの鳥たちはそのずるい手をゆるさず、今度は地面の下にいちばん深くもぐったものを王さまにすると決める。

アヒルは穴ほりをしているときに足をくじいてしまい、近くの池に歩いていく。

あの名前のない小鳥はネズミの穴を探してもぐりこみ、自分が王さまだとさけぶ。

ほかの鳥は小鳥のずるい手段にふたたび怒って、小鳥を飢え死にさせてしまおうと穴に閉じこめ、フクロウをおどしつけて見張りにさせる。

 

 

鳥たちは疲れて眠りこみ、フクロウも眠くなっていたが、がんばって片方の目を交代に開いていた。

しかし、やがて片方の目を閉じたときにもう片方の目を開くのを忘れて眠りこんでしまい、そのすきに小鳥は逃げだす。

それから、フクロウはほかの鳥たちから責められるのをさけて昼間は姿をあらわさなくなる。

あの小鳥も見つかると命があぶないので、かきねの中をこっそりとびまわるようになる。

ほかの鳥たちはその小鳥を「かきねの王さま(ミソサザイ)」と呼びはじめた。

ヒバリはミソサザイが王さまにならなかったことをだれよりもよろこび、お日さまが顔を出すと「なんてきれいなんでしょう」とさけぶようになる。

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