KHM165 『怪鳥グライフ』のあらすじ

怪鳥グライフ(原題:Der Vogel Greif)

 

グリム童話、『怪鳥グライフ』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、王さまの娘がどの医者も治せない病にかかり、りんごを食べれば元気になるという予言が王さまに伝えられる。

王さまはだれかがりんごを持ってきてくれてそれを食べた娘が元気になれば、その者は娘と結婚させて国王にするというおふれを出す。

3人の息子がいるお百姓はそれを耳にすると、いちばん上のユーレという息子に屋根裏部屋にあるりんごをかごいっぱいつめて持っていかせる。

ユーレが歩いていると、背の低い白髪の小人がかごに何が入っているのかたずねるが、ユーレは「カエルの脚だ」と答える。

小人は「それじゃあ、ずっとそうなっているがいい」と行ってしまう。

ユーレは城までたどり着くが、かごの中にはりんごでなくカエルの脚が入っていたので、王さまは怒ってユーレを追いだす。

つぎにお百姓の次男のゼーメが同じようにりんごを持ってでかけるが、やはり小人にであい同じことを聞かれる。

ゼーメは「豚のかたい毛を持っている」と答えると、王さまの城に着いたときには本当にかごの中は豚のかたい毛になっていた。

いちばん下の息子のハンスはみんなにばか呼ばわりされていたが、ハンスはどうしても自分が挑戦したいとせがむ。

ハンスはりんごをかごに入れて出かけ、小人にたずねられても正直に「りんごが入っている」と話す。

城に着き、王さまにりんごを見せるとすぐにそれは娘のところへ運ばれ、それを食べた娘はとても元気になる。

 

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王さまはよろこんだが、いよいよとなると娘を結婚させるのがいやになり、ハンスに陸の上を速く走る小舟をつくるように命じる。

ハンスは家に戻って父親にそれを離すと、父親はユーレに小舟を作らせる。

ユーレが船を作っていると小人があらわれ、何をつくっているのかたずねられると「木のしゃもじ」と答える。

ユーレは船を作り上げたと思って乗りこもうとすると、それは木のしゃもじに変わっていた。

次にゼーメが船を作ることになったがまったく同じ目にあい、さいごにハンスが挑戦することになる。

小人に同じ質問をされると、「陸の上で速く走る船を作っている」とこたえ、ハンスは本当にそのような船を作りあげることができた。

 

 

王さまはまだ娘をやる気がなかったので、ハンスにうさぎ100匹の番をいいつけて1匹でもいなくなったら娘はやらないことにする。

ハンスがうさぎを見張っていると、城から女中がやってきてうさぎを1匹くださいとたのむ。

女中はなかなか引きさがらないので、お姫さま自身が来たら1匹さしあげるとハンスは答える。

そこにあの小人があらわれ、ハンスが自分がまかされた課題のことを話すと、小人は吹けばうさぎが戻ってくる笛をハンスにあたえる。

王さまの娘はハンスにいわれたとおりやってきてうさぎを受けとるが、そのあとでハンスが小人にもらった笛を吹いたのですぐにうさぎは戻ってくる。

 

 

ハンスは王さまの言いつけを守ったが、それでも王さまは娘をやる気になれず、グライフ鳥のしっぽから羽根を1枚ぬいてくるようにいいつける。

ハンスはグライフ鳥のところへ行く旅のとちゅうである城に泊めてもらうが、そこの主人は自分のなくした金庫の鍵がどこにあるのか、なんでも知っているグライフ鳥にたずねてほしいとたのむ。

つぎの晩にハンスは別の城に泊めてもらうと、そこの主人は病気の娘がいて、どうしたら元気になるのかグライフ鳥にたずねてほしいとたのむ。

先へ進むとハンスは川に行きあたり、そこでは大きな男が渡し舟のかわりに人々を向こう岸へ運んでいた。

その男は、なぜ自分が人々を運びつづけなければならないのかグライフ鳥にたずねてほしいとハンスにたのむ。

 

 

ハンスはグライフ鳥の家にたどり着くが、家にはおかみさんしかいなかった。

ハンスはおかみさんに正直に用件をはなし、ついでにたずねたい質問3つのことも話す。

おかみさんは、グライフ鳥はキリスト教徒を食ってしまうので、羽根を手に入れるためにはグライフ鳥のベッドの下へもぐりこんで寝ているときにひきぬくといいと話す。

ハンスがベッドの下にもぐりこむと、やがてグライフ鳥が帰ってきて「キリスト教徒のにおいがする」というが、おかみさんは「今は家にはいない」と答える。

ハンスは眠りこんだグライフ鳥から羽根をぬきとると、グライフ鳥は目を覚ます。

そこでおかみさんがグライフ鳥をなだめ、おまけにハンスから聞いていた3つの質問について話す。

グライフ鳥は、なくなった金庫の鍵はまき小屋の中にあること、お城の娘はその髪の毛で巣を作っているカエルから巣を取り戻せば治ること、渡し舟がわりの男はだれかを川のまん中でおろせば自由になることを話す。

 

 

次の朝、ハンスは帰るときにまず渡し舟がわりの男に、そして親切な城の主人2人にグライフ鳥が話していたことをそのまま教えた。

城の主人たちの悩みは解決され、2人はお礼としてハンスに金銀や動物たちなどだくさんのものをあたえる。

王さまはハンスが宝物をたくさんかかえてもどってきたことにおどろき、ハンスは「グライフ鳥はほしいだけのものをくれるのだ」とうそをついた。

王さまは宝物をもらうために出かけたが、途中で行きついた川を渡してくれる男が川のまん中で王さまをおろしたので、王さまはおぼれ死んでしまう。

ハンスはお姫さまと結婚して、王さまになった。

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