KHM154 『くすねた銅貨』のあらすじ

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くすねた銅貨(原題:Der gestohlene Heller)

 

グリム童話、『くすねた銅貨』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

あるとき父親と妻と子どもたち、そしてお客に来ていた友達がいっしょに昼の食事をしていると12時の鐘がなる。

そのとき、お客は顔色が悪く雪のように白い服をきた子どもが入ってくるのを見る。

その子どもは口もきかずにとなりの小部屋に入り、しばらくすると戸口から外へ出ていく。

2日めも3日めも同じことが起きたので、お客はお昼に入ってくる子どもはだれなのかと父親にたずねるが、父親はそんな子どもは見たことがないという。

 

 

次の日にまた子どもが入ってきたとき、お客は指を差して教えたが、家族のだれにもその子どもたちは見えなかった。

お客は子どもを追って小部屋の戸をあけ中をのぞくと、子どもは床板のすきまを指でほじくっていた。

お客に気づいた子どもはそのまますっと消えてしまい、お客は子どもの様子をくわしく家族に話しつたえる。

すると母親がそれは4週間まえに死んだ自分の子どもだと気づき、みんなで床板をはがすと2枚の銅貨が出てきた。

その銅貨は亡くなった子どもが貧しい人にあげるように母親からもらったものだったが、その子はお菓子を買うためだれにもやらず、すきまにかくしておいたのだった。

その子はお墓に入るも気もちが落ちつかず、昼になると銅貨を探しにきていた。

このあと両親はその銅貨を貧しい人にあげると、その子は二度と姿を見せなくなった。

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