KHM144 『小さなろば』のあらすじ

小さなろば(原題:Das Eselein)

 

グリム童話、『小さなろば』のあらすじです。

 

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むかしあるところにとても裕福な王さまとお后がいたが、子どもが長いあいだできなかった。

ついに子どもが産まれるが、それはろばの子だったので、お后はなげいて川に捨ててしまいたいという。

しかし、王さまは神さまからの授かりものだから、そのろばの子は自分の跡継ぎだという。

 

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ろばは大きくなり、ある名高い楽士のもとで熱心にリュート弾きを学び、先生のようにうまく奏でられるようになる。

あるときろばは泉で自分の姿を見てとても悲しくなり、世間に出ていくことにした。

ろばはある国へやってくると、そこには年をとった王さまと美しい娘がいた。

ろばが城の門の外でリュートを奏でると、門番がその音楽の美しさにおどろいて王さまに話をしたので、ろばはむかえられる。

みんなはろばの姿を見て笑い、召使いたちのところで食事をするよういわれるが、王さまがろばを自分の近くに座ることをゆるす。

ろばは王さまの娘を見て、これまでに見たことないほどきれいな人だという。

しばらくのあいだ、ろばは王さまの宮殿にとどまったが、やはりうちへもどることにしようと決め、王さまにしょんぼりといとまごいをする。

王さまはろばのことがとても気にいっていたので、欲しいものがあるのかとたずね、やがてろばの願うことは自分の娘を妻にすることなのだとわかる。

 

 

2人の結婚式があげられ、その晩に2人が寝室に案内されると、王さまは家来をひとり見張りにつける。

花婿は寝室で2人きりになるとろばの皮を脱ぎすてて美しい若者の姿となり、花嫁は花婿のことをとても好きになった。

朝起きると、花婿はろばの皮をかぶり外へ出た。

王さまは自分の娘が心からろばのことを愛しているのを知っていぶかしく思うが、見張りについていた家来が本当のことを王さまに話す。

王さまは若者がろばの皮を脱いで寝ているときに、そのろばの皮を燃やすことに決める。

若者が朝めざめ、ろばの皮を着ようとするが、皮がなくなっていたので、もうここにはいられないと心配して外へ出る。

すると王さまが若者を追いかけ、心配せずにずっとここにいるようにいい、国をすぐに半分与えることを約束する。

1年たって王さまが亡くなると、若者は国をそっくり手に入れ、自分の父親の亡きあとにはその国も手に入ったので、とてもすばらしい生活を送ることができた。

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