KHM142 『ジメリの山』のあらすじ

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ジメリの山(原題:Simeliberg)

 

グリム童話、『ジメリの山』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

むかし、金持ちの兄と貧乏な弟がおり、兄は弟に何もやろうとせず、弟は家族に食べさせるパンもないほど貧乏になる。

あるとき、弟は森で今まで見たことないはげ山があることに気づき、しばらく様子をうかがっていると12人の男たちがあらわれて「ゼムジの山、開け」ととなえる。

すると山がふたつに割れ、男たちはその中に入っていく。

 

 

しばらくして、男たちは重いふくろをしょって山から出ると、「ゼムジの山、しまれ」ととなえ山はもとどおりになる。

男たちが去ってから、弟は山の秘密を知りたくなり、男たちのまねをして言葉をとなえ、割れた山のなかに入っていく。

そこには金貨と銀貨、そして奥のほうは真珠と宝石であふれかえっていた。

弟は金貨をつめるだけポケットにつめ、真珠と宝石には手をつけずに外へ出て、言葉をとなえて山を閉ざす。

弟は家族に食べさせることができるようになり、まじめに暮らしながら貧しい人たちにはほどこしをした。

 

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お金がなくなると、弟は兄のところでますを借り、山からふたたびお金を取ってきた。

兄は弟のぜいたくな暮らしをねたましく思い、弟の財産がどこから来るのか確かめるため、弟が3度めにますを借りにきたとき、ますの底にタールを塗っておいた。

ますが戻ってきたときに底を見ると金貨が1枚はりついていたので、兄は弟をおどして何が起きているのかを話させた。

ジメリの山の秘密を知った兄はさっそく山へ出向いて、言葉をとなえてなかに入り、ありったけの宝石を荷車につめこむ。

 

 

しかし、宝物に夢中になりすぎて山の名前を忘れてしまい、戻ろうとするときに「ジメリの山、開け」ととなえるが何も起きなかった。

兄はどれだけ考えても山の名前を思いだせず、そのまま日が暮れると、12人の泥棒たちが入ってくる。

男たちは兄を見つけて、今まで山に入りこんできた者を見つけたとさわぐ。

兄は今まで山に入っていたのは弟だと言いたてたが、泥棒たちは容赦なく兄の首を切りおとした。

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