KHM134 『六人の家来』のあらすじ

六人の家来(原題:Die sechs Diener)

 

グリム童話、『六人の家来』のあらすじです。

 

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むかし魔女の女王と、とてもきれいな娘が住んでいた。

女王は人の命を取ることばかり考えていて、娘に結婚を申しこむ者には、だれもできない仕事をいいつけ、その仕事ができないと容赦なく首をはねていた。

ある王さまの息子は、どうしてもそのきれいな娘と結婚したいと思い、父親が反対すると病になって7年間寝たきりになった。

父親が運を試しにいってもいいと息子に許可を出すと、息子は元気になってでかけていく。

王さまの息子は旅の途中で、とても太った大男、世の中で起こっているどんなことも聞くことができる男、山のように背の高い男、目でにらむとなんでも壊してしまう男、暑ければ寒くなり、寒いところでは暑くなる男、そして、どんなものでも見ることができる男と出あう。

この6人の変わった男たちは王さまの息子の家来となり、王さまの息子は魔女の女王のところまで行く。

 

 

女王は1つめの仕事として、紅海に落とした自分の指輪を取ってくることを命じる。

そこでなんでも見える男は指輪がどこに落ちているかを見つけ、太った男が紅海の水をすべて飲みほして、背の高い男が身をかがめて指輪を取った。

女王は2つめの仕事に、300頭の牛と300樽のワインを食べつくし飲みほすことを命じると、太った男がいとも簡単にすべてたいらげる。

女王が出した最後の仕事は、娘をしっかり抱いて夜中の12時までそのままでいることであった。

背の高い男が王さまの息子と娘の周りにまきつき、太った男が戸の前に身を置いた状態で過ごすことにしたが、女王の魔法で11時にはみんな眠りこんでしまい、娘は連れ去られてしまう。

12時になる15分前にみんなは目を覚まし、娘がいないことに気づくと、よく目の見える男が、娘は歩いて300時間ほど離れた岩の中にいるのを見つける。

背の高い男とにらんでものをこわせる眼力のある男が時間をかけずにそこまで行き、眼力で岩をこなごなにして娘をすぐに連れ帰る。

女王が12時に見にいくと、娘はそのまま王さまの息子に抱かれていたので、文句がつけられなくなり娘を妻にやるしかなくなった。

 

 

次の日、娘の高慢さに火がつき、たき木の中に入って火をこらえる仕事をこなさなければ結婚はしないと王さまの息子に言いはる。

そこで暑いところで寒くなる男がたき木の中に入ったので、3日たって火が燃えつきるまで男は中で寒がっていた。

娘も言いのがれができなくなり、娘は王さまの息子と結婚するためにしかたなく教会に向かう馬車に乗せられる。

女王は仕返しをするために、兵隊たちを馬車で追わせたが、家来たちが兵隊をみごとにやっつける。

6人の家来たちは旅に出ていき、王さまの息子は妻に向かって実は自分が豚飼いであり、これからはその仕事をしなければならないという。

妻は1週間豚飼いの仕事をさせられ、自分の高慢さのせいでこうなったのだと思いながら暮らす。

1週間後に妻は呼びだされ、その人にしたがってついていくと、そこは城であり、広間の中には王さまの息子が王家の服を着ていた。

王さまの息子は妻に、自分が妻のために苦しんだから同じように苦しんでもらわなければならなかったと告げる。

こうして、はじめて2人の結婚式があげられた。

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