KHM130 『一つ目、二つ目、三つ目』のあらすじ

一つ目、二つ目、三つ目(原題:Einäuglein, Zweiäuglein und Dreiäuglein)

 

グリム童話、『一つ目、二つ目、三つ目』のあらすじです。

 

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むかしある女の人に3人の娘がおり、1番上の娘は目が1つあるだけだったので「1つ目」、2番目の娘はほかの人と同じように目が2つなので「2つ目」、3番目の娘は目が3つあったので「3つ目」と呼ばれていた。

2つ目はほかの人間と同じだったので、姉妹や母親からいじめられていて、残った食べものしか与えられなかった。

 

 

あるとき、2つ目がヤギの番をさせられているときにお腹がすいてたまらなくなり、あぜ道に座って泣きだす。

すると、運命を見通すかしこい女があらわれ、2つ目から話を聞くと、ヤギにむかってあるじゅもんを唱えればよいという。

2つ目はかしこい女から教わったじゅもんを唱えると、とたんに食事のしたくがととのったテーブルがあらわれ、2つ目は好きなだけ食べることができた。

それから2つ目は姉妹が残した食べものを食べることがなくなったので、母親と姉妹はおかしいと思い、2つ目がヤギの番をしているあいだになにか食べるものをもらっているのではと考える。

次の日、2つ目がヤギの番をするのに1つ目がついていくが、2つ目は歌をうたって1つ目を眠らせ、その間にヤギにじゅもんをとなえてたくさん食べた。

次の日、3つ目が2つ目のヤギの番についてきたので、2つ目は同じように3つ目を眠らせようとするが、3つ目は目を2つだけ閉じて、もう1つの目ですべてを見てしまう。

3つ目が見たことをすべて母親に話すと、母親は2つ目だけがいい思いをしているのをねたんで、ヤギを刺し殺してしまう。

 

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2つ目はとても悲しくなり、また食べものが与えられなくなってしまうので、外に行って涙を流す。

するとかしこい女がふたたびあらわれ、殺されたヤギのはらわたを家の戸口の前の土に埋めれば2つ目は幸せになれると話す。

それを聞いて2つ目はヤギのはらわたをこっそりと家の戸口の前に埋めると、次の日にはそこから1本のすばらしい木が生えていた。

その木は銀の葉でできていて、金のリンゴがたくさんたれさがっていた。

姉妹と母親が金のリンゴを取ろうとするが、何度やってみてもリンゴが身をかわし、実をつかまえることができなかった。

2つ目がリンゴを取ろうとすると、実はみずから2つ目の手の中に入ってきてたくさん取ることができた。

それをほかの家族はねたんで、2つ目に前よりもつらくあたった。

 

 

あるとき、その木の近くに若い騎士がやってくると、姉妹は2つ目を樽の中に隠す。

騎士はそのすばらしい木がだれのものなのか姉妹にたずねると、姉妹は自分たちのものだという。

騎士は、お礼をするからその木の枝が1本ほしいというので、姉妹はその枝を取ろうとするが、いくらがんばっても取ることができなかった。

やがて騎士は樽の中に2つ目が隠れているのに気づいて、2つ目のことを呼んだので、2つ目は安心して外に出ることができた。

そしてその木は自分のものであることを話して枝を簡単に取って騎士に渡し、辛い思いをしている自分を連れていってくれるようたのむ。

騎士は2つ目を父の城に連れて帰り、やがて2人は結婚した。

そしてあのすばらしい木は2つ目を追ってきて、2つ目が住むお城の前に立つことになった。

2つ目は長いあいだ楽しく暮らしていると、あるとき落ちぶれて貧しくなった2人の姉妹がほどこしを求めにくる。

2つ目は2人をむかえて親切に世話をしたので、2人はむかし2つ目をたくさんいじめたことを心から後悔した。

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