KHM128 『なまけ者の糸つむぎ女』のあらすじ

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なまけ者の糸つむぎ女(原題:Die faule Spinnerin)

 

グリム童話、『なまけ者の糸つむぎ女』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

ある村に夫と妻が住んでいたが、妻はとてもなまけ者で、夫が糸をつむぐようにといっても終わりまでつむがず、また糸巻きをすることもしなかった。

夫が文句をいうと、妻は糸車がないからと言い訳をする。

夫は糸車にするための木を森へ取ってくるというと、妻は自分の仕事が増えたらたまらないと思って、こっそり夫についていく。

夫が1本の木の上にのぼって切りたおそうとすると、妻は下から「木を切りたおすやつは死ぬ、糸車に糸を巻きつけるやつはくたばる」とよびかける。

夫は自分が木を切ろうとするたびにその声が聞こえたので、しまいには怖くなり、大急ぎで帰って、妻に糸を巻くことをうるさくいうのをやめた。

 

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ほどなくして、糸が糸巻きにかかったままになっていることに夫が腹を立てると、妻は自分たちで糸のたばを作ることを提案する。

たばになった糸を今度は煮ないといけないと夫が話すと、妻はまた自分の仕事が増えると思ったので、なべの中に糸のかわりに麻くずのかたまりを入れる。

そして夫に、自分が出かけているあいだになべの番をしっかりするようにといい、それを怠ると糸はくずになってしまうとつけくわえた。

夫がすばやく台所に行ってなべを見るとその中はくずのかたまりしかなかったので、自分が番をしなかったせいだと思い、それから糸つむぎのことはうるさく言わなくなった。

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