KHM126 『誠実なフェレナントと不誠実なフェレナント』のあらすじ

誠実なフェレナントと不誠実なフェレナント(原題:Ferenand getrü und Ferenand ungetrü)

 

グリム童話、『誠実なフェレナントと不誠実なフェレナント』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、貧乏になってしまった亭主とおかみさんのあいだに子どもが生まれる。

亭主は名づけ親を見つけるために歩いていると、途中で貧しい男に行きあったので事情を話すと、その男が子どもの名づけ親になることを申しでた。

その名づけ親の男は子どもを「誠実なフェレナント」と名づけた。

そして男は父親に鍵を1本あずけ、子どもが14歳になったときに荒れ野に入ると城が建っているので、その鍵を使って扉を開ければ、その中にあるものが子どもの持ちものになるといった。

フェレナントは7歳になったとき、まわりの子は名づけ親からのプレゼントがあるのに自分には何もないと悲しんでいると、父親が預かっている鍵のことを話す。

フェレナントは荒れ野に行ってみるが、そこにはまだ何もなかった。

7年たってもう一度荒れ野に行ってみると、城が建っていたので、鍵で城を開けるとなかには白馬が1頭みつかった。

フェレナントはよろこんで馬に乗り、そのまま旅に出ることに決めて家を出ていく。

 

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フェレナントは旅の途中で羽根ペンが落ちているのを見つけると、拾うようにとさけぶ声が聞こえたので、男の子はその羽根ペンを拾う。

水のほとりにさしかかると、魚が1匹岸で転がっていたので水に返してやる。

魚はお礼に笛をフェレナントに渡し、困ったことがあればその笛を吹くようにといった。

フェレナントが進んでいくと、「不誠実なフェレナント」という男と出あい、2人はいっしょに次の町で同じ宿屋へ入った。

その宿屋の娘が誠実なフェレナントのことを大好きになり、その国の王さまが召使いか騎馬の先導役を探しているということをフェレナントに教えた。

娘が王さまのところへ行ってフェレナントのことを話したので、フェレナントは自分の白馬といっしょにいるため騎馬の先導役になることができた。

不誠実なフェレナントも娘に手を貸すようたのんだので、不誠実なフェレナントは王さまの召使いになった。

 

 

王さまには離れたところに恋人がおり、王さまがその恋人に会いたがっていると、不誠実なフェレナントは、誠実なフェレナントに恋人を連れてこさせ、失敗したら首を切ってしまうように王さまをそそのかす。

王さまは誠実なフェレナントにそれをいいつけたので、フェレナントは泣きながら白馬に自分の命がないことを話すと、白馬は言葉をしゃべりはじめた。

白馬は王さまに肉とパンをいっぱい積んだ船を1そうずつ用意してもらえば、ことはうまく運ぶと話す。

フェレナントは白馬のいった通り王さまにたのみ、王さまの恋人の王女がいる城まで行くと、そこには大男と鳥がたくさんいて、何もなければフェレナントにおそいかかる勢いであった。

しかし、フェレナントは肉とパンをたくさん持ってきていたので、大男と鳥は手を出さず、大男は王女の寝ているベッドごと船に運んでくれた。

フェレナントは王女を無事つれて帰ると、今度はその王女が自分の書いたものを城に忘れてきてしまったという。

不誠実なフェレナントにそそのかされた王さまは、フェレナントにその書いたものを取ってこないと命はないというので、フェレナントは白馬に助けを求める。

白馬は前と同じように肉とパンを積んだ船を用意するよういい、フェレナントはいわれた通りにして城に進み、大男と鳥をおとなしくさせて、書いたものを無事に取ってくる。

帰りに羽根ペンを水に落としてしまうが、フェレナントが笛を吹くと、前に助けた魚が羽根ペンを拾ってくれた。

 

 

王さまと王女は結婚式を挙げるが、お后になった王女は鼻がない王さまのことを好きではなく、誠実なフェレナントのことが好きであった。

殿方がたくさん集まっていたあるとき、お后は首を切り落としたあとにまた元に戻すことのできる術を知っているという。

不誠実なフェレナントは誠実なフェレナントを試しに使うようくわだてたので、お后はフェレナントの首を切り落とすが、すぐに元に戻した。

王さまがそれを見ておどろいていると、お后が同じことを王さまにするといい、王さまの首を切り落とすが、わざと元どおりに戻さなかった。

そのため、王さまは墓にほうむられて、お后は誠実なフェレナントと結婚する。

あるとき、フェレナントが白馬に乗っていると、白馬は荒れ野へ行って早がけで3度回るようフェレナントにたのむ。

フェレナントがそうすると、白馬は王子の姿に変わった。

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