KHM124 『三人兄弟』のあらすじ

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三人兄弟(原題:Die drei Brüder)

 

グリム童話、『三人兄弟』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

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むかしあるところに3人の息子をもつ父親がおり、財産は住んでいる家しかなかった。

父親は息子3人とも大事にしていたので、公平に家を渡すために、息子たちに世の中へ出て手仕事を身につけてくるよういい、戻ってきたときにいちばんすぐれた腕前を見せた者に家をやることに決める。

息子たちもその案に納得し、世の中へ出ていって、長男は蹄鉄かじに、次男は床屋に、三男は剣術の師範になった。

かじ屋は王さまの馬に蹄鉄を打ちつける仕事を任され、床屋は殿方の顔ばかりそるようになり、剣術の師範は傷をたくさん負っていたが歯をくいしばってこらえていて、それぞれが自分の術に自信を持っていた。

 

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やがて父親のもとへ戻る日が来たが、3人はどのように自分たちの術を父親に見せるべきか考えていると、そこへうさぎが1匹あらわれる。

すると床屋は全速力で走ってうさぎのひげをきれいにそり、うさぎの肌や毛をいためることはなかった。

次に、紳士の乗った馬車が走ってくると、蹄鉄かじは走っている馬から蹄鉄をすばやく取りはずし、すぐさま新しい蹄鉄に取りかえる。

そこにちょうど雨が降りだし、剣術使いは素早く頭の上で剣をふりまわしたのでどしゃぶりの雨の中でも父親と息子たちだけは濡れることがなかった。

父親は剣術使いの息子の腕前にいちばん感心し、その息子に家をわたすことに決める。

3人の兄弟は愛しあっていたので、3人ともその家にとどまって仕事にはげみ、金もたくさんもうける。

3人は年をとるまで楽しく暮らし、ひとりが病気で死ぬと他のふたりも悲しみにくれて病気になり亡くなった。

とても仲が良かった3人の兄弟は、同じ墓にほうむられた。

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