KHM116 『青いランプ』のあらすじ

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青いランプ(原題:Das blaue Licht)

 

グリム童話、『青いランプ』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

むかし、ある兵隊は王さまのもとで忠実に仕えたが、けがをしてつとめができなくなるとくびになった。

兵隊は困り果てながら王さまのところを出て、森の中へ行きつくと、1軒の家を見つける。

中には魔女が住んでいて、兵隊は食べものと飲みものを願うと、魔女は自分のために仕事をしてくれたらよいという。

兵隊は2日間魔女から頼まれた仕事をすると、魔女はもう1日いるように兵隊にいい、井戸の中から落とした青い明かりを拾ってきてほしいとたのむ。

兵隊は魔女にかごで井戸の底に降ろしてもらい、青い明かりを見つけるが、魔女はかごで兵隊を上にあげる前に青い明かりだけを奪おうとした。

兵隊は魔女の悪だくみに気づいて青い明かりを渡さないようにしたので、魔女は怒って兵隊を井戸の底に置きざりにしたまま去っていく。

兵隊はもう自分がこのまま死んでいくのだと思い、ポケットの中に残っていたパイプを吸おうと青い明かりで火をつけた。

すると小人があらわれ、たのまれたことをなんでも聞くという。

兵隊は自分をもう一度地上に戻してほしいとたのんだので、小人は地下の通路を案内し、途中で魔女の隠していた金貨のある場所も教えた。

兵隊は金貨を持てるだけ持ち、地上に戻ると、今度は魔女をしばりつけて裁判官のところへ連れていくようたのんだ。

小人は兵隊のたのみごとを聞いたあと、次にまた自分が必要になったら、青い明かりでパイプに火をつければいいといった。

 

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兵隊は宿屋に入り、いちばん上等な部屋をおさえて、すばらしい家具をつけさせ、そこで小人を呼びよせる。

そして自分にひどい仕打ちをした王さまに仕返しをするため、夜中に王さまの娘を連れてくるようたのんだ。

小人は、それをすると危ないことになるといいながらも兵隊のいった通り夜中に姫を連れてくる。

兵隊は夜中じゅう、姫を女中のように使って働かせた。

翌朝、城に戻された姫は変な夢をみたといって王さまに兵隊のもとで過ごした話をすると、王さまはその晩姫のポケットの中に豆をいれて、ポケットに穴をあけておけばいいという。

落ちた豆で姫の連れていかれた道を知る作戦だったが、小人がそれを聞いていて、その晩には道じゅうに豆をばらまいた。

姫はふたたび一晩兵隊のもとで働かせられ、王さまの豆を落とす作戦も失敗に終わる。

そこで王さまは姫に、次の晩は靴をはいたままにしておき、兵隊の部屋で靴を片方隠すよう姫にいう。

小人は今度の王さまの作戦には打つ手がないと兵隊に忠告したが、兵隊は自分の言うとおりにしろというばかりであった。

その夜中、姫は兵隊のもとで働いたあと、靴を片方隠しておいたので、次の日に王さまは姫の靴を町じゅう探させた。

靴は兵隊の部屋で見つかったので、兵隊は逃げだしたがやがてつかまり、牢屋に入れられる。

 

 

兵隊は部屋に青い明かりを忘れてきたことに気づいて、見つけた仲間の兵隊に金貨を渡してそれを取りにいかせた。

次の日、兵隊に死刑が言いわたされると、兵隊は死ぬ前にたばこを一服吸わせてほしいと王さまに願いでたので、王さまは許可をだす。

そして兵隊はパイプに火をつけて小人を呼ぶと、小人はこん棒を手に持っていた。

兵隊は、裁判官や王さまを殴りたおすように小人に言いつけたので、小人はそのままこん棒でそこにいた者をなぐり殺した。

王さまは怖くなって兵隊に命ごいをし、兵隊に国をやって娘を妻にしてやった。

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