KHM115 『明るいお天道様は明るみに出す』のあらすじ

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明るいお天道様は明るみに出す(原題:Die klare Sonne bringt’s an den Tag)

 

グリム童話、『明るいお天道様は明るみに出す』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

ある仕立て屋の職人は仕事をしながら旅をしていたが、とても貧乏になってしまう。

道でひとりのユダヤ人に出あうと、金を持っていると信じこんでおそいかかり、ユダヤ人は8ヘラーしか持っていないと命ごいをしたが、仕立て屋はかまわずなぐりつけた。

ユダヤ人は「お天道様が明るみに出すぞ」といって死んでいった。

ユダヤ人は本当に8ヘラーしか持っておらず、仕立て屋は自分が殺したユダヤ人を隠して旅を続けた。

 

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仕立て屋はある親方のもとで仕事をみつけ、親方の娘と結婚し、やがてふたりで所帯をやりくりするようになる。

あるとき、仕立て屋のおかみさんがコーヒーを入れて仕立て屋に差し出すと、コーヒーの皿に日の光が当たって照り返しが壁にちらちらした。

仕立て屋は「お天道様は明るみに出したいだろうが、そうはいくか」というと、おかみさんがその訳を知りたがった。

そこで仕立て屋はだれにも言うなと念を押してから、自分が過去にユダヤ人をなぐり殺したことを話す。

しかし、話を聞いた後におかみさんは名づけ親のおばさんのところへいき、だれにも言わないでと口どめして、仕立て屋から聞いた話をもらしてしまう。

やがて3日もたたないうちに町じゅうの人がこの話を知ってしまい、仕立て屋は裁判にかけられて処刑された。

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