KHM113 『王の子ふたり』のあらすじ

王の子ふたり(原題:De beiden Künigeskinner)

 

グリム童話、『王の子ふたり』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、ある王子は16歳になったときに雄鹿に殺されると予言されていた。

16歳になったその王子は森で雄鹿を見つけ、追い回していると森を抜けてしまい、ある男がやってきて王子を宮殿へ連れていく。

その男はある王さまで、自分のいちばん上の娘の番を夜通しするよう王子にいう。

王さまが何回か夜中に呼びつけたときに王子が返事をしなければ、王子は殺されることになっていた。

いちばん上の娘は、王子のかわりに返事をするよう聖者の銅像にお願いしたので、王子は一晩寝てすごすことができた。

 

 

しかし、王さまは続いて2番目、次の日には末の娘の寝番を同じように王子にさせ、娘たちは同じように銅像に返事をお願いしてあったので王子は殺されずにすむ。

王さまは王子が娘たちの番を寝ずにできたら娘をやると約束したのにもかかわらず、まだ娘はやれないと言いだし、その前に森の木を全部切りたおさないと王子を殺すという。

王さまは王子にガラスの道具をわたし、王子が木を切ろうとするとそのガラスの道具はみんな割れてしまう。

王子がとても悲しんでいると、末の娘が食べるものを持ってきて王子をなだめ、娘はしらみを取るといって王子を横にならせた。

王子が眠ると、娘は小人たちを呼びだして、森の木を全部倒すよう言いつける。

小人たちはいわれた通りに仕事をこなし、王子の命は救われる。

しかし王さまは次の日、持っている池の泥をきれいにして池の水を鏡のようにできなければ王子を殺すという。

ガラスの道具しかもらえなかった王子は途方にくれるが、前日と同じように末の娘がやってきて、同じ方法で小人たちに仕事をさせたので、王子は救われる。

 

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次の日、王さまは王子に城を建てることを命じたが、やはり末の娘が小人たちを呼んだのでりっぱな城ができあがり、王子は無事でいることができた。

王さまは、上の2人の娘が結婚するまでは末の娘をやることはできないと王子にいう。

王子と末の王女は夜中に城から逃げだすことに決め、あるところまで逃げると王さまが後ろから追いかけてきた。

そこで王子はいばらに、王女はばらの花に変身し、王さまはばらの花を折ろうとするとトゲでけがをしたので城に引き返す。

そこでお后が、ばらの花を持って帰ってくればよいといったので、王さまはもう一度城を出ていくと、今度は王子が教会に変身し、王女は牧師に変身して説教をしていたので王さまはその説教を聞いて城に帰った。

お后は王さまが何もできないでいるのを見かねて、自分で2人を追いかけていくと、王子は池に、王女は魚に変わっていた。

お后は魚をつかまえることにも池の水を飲みほすことにも失敗し、あきらめて2人を城に戻し、王女にくるみを3つ渡して困ったことがあれば使うようにといった。

2人はふたたび城を出て、王子の生まれた城のそばまでたどり着き、王子は王女のために馬車を連れてこさせようとひとりで城に戻ると、王子の母が王子にキスをし、記憶をすべて消してしまう。

王子は何もかも忘れてしまい、待たされていた王女はやがて粉ひき場でやとわれ、そこで働きつづけた。

お后は王子に別の花嫁を見つけてきて、2人は結婚式を挙げることになる。

王女はくるみをひとつ開けると中からきれいな服が出てきたので、それを着て結婚式の挙げられる教会へ行くと花嫁がそれを見て、そのきれいな服を着てからでないと結婚式は挙げないという。

花嫁は王女に服をゆずるようにたのむと、王女は王子の寝ている部屋の外に一晩いさせてくれればという条件をだす。

花嫁は王子に眠り薬を飲ませたが、王女は一晩部屋の外で自分たちがこれまで一緒にしてきたことを語って聞かせた。

 

 

そして次の日、花嫁は約束の服を手に入れたが、王女がふたつめのくるみから出したもっときれいな服を着て結婚式に来たので、前と同じようなことになった。

王女はふたたび王子の部屋の外で一晩過ごすことができるようになり、今度は召使いたちが王子に眠り薬を飲ませなかったので、王子は王女の語っていることをすべて耳にしてなにもかも思いだした。

そして、王子は翌朝王女のもとへ行き今まで忘れてしまっていたことをあやまり、王女は最後のくるみを開けると今まででいちばんきれいな服があらわれる。

王女はその服を着て王子とともに教会へ行き、楽しい結婚式が挙げられた。

王子の母親とにせの花嫁は、出ていかねばならなかった。

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