KHM094 『賢い百姓娘』のあらすじ

賢い百姓娘(原題:Die kluge Bauerntochter)

 

グリム童話、『賢い百姓娘』のあらすじです。

 

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むかしあるところに貧しい百姓がおり、あるのは小さな家とひとりの娘だけであった。

百姓には耕す土地もなかったので、娘は王さまに土地をひと区切りもらうよう提案した。

王さまはふたりに草地をあたえ、ふたりはそれを掘り起こすと純金でできたすり鉢を見つける。

百姓はそれを王さまにお礼としてさし上げようとするが、それにはすりこぎも算段しなければならくなるからだまっていたほうがいいと娘がいう。

しかし百姓は自分の考えた通り王さまのもとへすり鉢を持っていくと、王さまは百姓を牢屋に入れてすりこぎを持ってくるまでは出さないと決める。

 

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百姓は娘のいうことを聞けばよかったと嘆き、百姓に食事を運んでいた家来がそれを耳にして王さまに報告する。

王さまは百姓を呼びだして、娘が何をいったのかと問いただした。

そして王さまは百姓にとてもかしこい娘がいるのだとわかり、娘を呼び寄せる。

王さまは娘に、着物を着ずはだかでもなく、馬にも乗らず乗りものにも乗らず、道も通らず道をはずれずにもう一度城まで来れたら自分と結婚してもよい、という課題をだした。

娘は家に帰ると服を脱いで魚とりの網をからだに巻きつけ、ロバを借りて網で自分と結び、ロバに引かれるようにして進んだ。

そして馬車のわだちを通るようにして、足の親指しか地面につけずに城までたどり着く。

王さまは娘が課題を完璧にこなしたので、娘と結婚式を挙げ、百姓を牢屋から出した。

 

 

2,3年後のあるとき、王さまが閲兵式に出かけると、城の外で百姓たちがたき木を売っていた。

ある百姓が連れていた馬がそこで子馬を産んだが、その子馬は別の百姓が連れていた2頭の雄牛のあいだで横になった。

するとその2人の百姓のあいだで子馬はどっちのものかという言い争いが起こり、王さまに助言を求める。

王さまは、子馬は横になったところに置いておくのが理にかなっていると答えたので、子馬は雄牛を連れた百姓のものとなった。

 

 

馬を連れた百姓は悔しい思いをして、同じ百姓出身であるお后に助けを求めた。

お后は百姓に、王さまが閲兵式に出かける道のまん中で網を持って魚を取るふりをすればよいといい、王さまに何をしているかたずねられたときに返す言葉を教えた。

百姓はいわれた通りにし、王さまの家来に何をしているかたずねられると、「2頭の雄牛が子馬を産むことができるなら、水のないところでも魚はとれるでしょう」と答えた。

王さまは百姓を呼びだし、誰から教えこまれた考えなのだと問いつめ、しまいには家来たちがたたいて責めたので、百姓はお后の考えであることを白状する。

王さまはお后が自分の裏をかいたのに腹を立てて、お后に自分の妻であることをやめて百姓の家に戻るよう言いつける。

しかし家に戻る前にいちばん大切に思うものを城から持ち帰ってよいと付けたした。

お后は王さまを眠り薬で眠らせて、体をシーツで巻いて馬車に乗せ自分の家に運んだ。

 

 

王さまが目覚めると、お后は「わたしがいちばん大切だと思うものを持って帰りました」といったので王さまは涙を浮かべた。

そして王さまはお后を城に連れて帰り、ふたたび結婚式を挙げた。

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