KHM093 『大がらす』のあらすじ

大がらす(原題:Die Rabe)

 

グリム童話、『大がらす』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

お后には小さい娘がいたが、その子がだだをこねておとなしくならなかったので、お后はかんしゃくを起こし思わず「大がらすになってしまえ」と言う。

そのとたんに娘は大がらすに変わって、暗い森へ飛んでいったままそこにとどまった。

 

 

時がたち、大がらすになった王女は通りかかった男に自分を魔法から救いだす方法を教える。

それは、まず森の奥の家に入って、おばあさんが勧めてくる食べものと飲みものを一切口にせず、裏にある木の皮の上で大がらすを待つというものだった。

大がらすは3日のあいだ、昼の2時に馬車に乗ってあらわれるが、男はそこで起きていないと魔法は解けないという。

男は大がらすのいった通り家に行ったが、おばあさんが勧めてくるワインを断りきれず、3日間とも口にしてしまったので、大がらすが馬車であらわれたときにはいつも眠りこんでしまっていた。

大がらすは悲しんだが、3日目には男のわきに食べてもなくならないパンと肉、飲んでもなくならないワインを置いた。

そして自分がしていた名前入りの金の指輪を男の指にはめ、手紙を書いた。

手紙には、自分を救うためにはシュトローム山の金の城へ向かわなければいけないことを記し、大がらすはその金の城へ行った。

 

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男は目を覚ましてとても悲しみ、手紙を読んでシュトローム山の金の城を探すことに決めて歩き回る。

長いこと世の中を歩き回り、暗い森へ入りこむとそこでもさまよい続けたが、やがてある大男の家へたどり着く。

自分には食べ物が山ほどあることを話して大男の家に入れてもらい、なくならない食べものと飲みものを大男にたくさん食べてもらったあとで、シュトローム山の金の城についてたずねた。

大男の地図では見つけられなかったが、数日後に大男の兄が戻り、その兄の地図を何枚も探すうちにようやく城の場所を見つける。

そこは何千マイルも離れた場所だったが、大男が運んでくれたので、男はシュトローム山の近くまでたどり着くことができた。

そしてついにシュトローム山を見つけるがそれはガラスの山だったので、どうやってもすべってしまい上に行くことができなかった。

男は山のふもとに小屋を建て、毎日上で王女が馬車で走るのを見ていた。

 

 

1年たったあるとき、男の小屋のそばで3人の強盗が盗んだものを争って喧嘩をしていた。

その盗んだものとは、叩けばどの戸でも開けることができるつえ、着ると姿を消すことができるマント、ガラスの山でも登れるどこへでも行ける馬であった。

男は強盗たちの品物を買いとるとうそをついて、その力を試すためといって3つのものを身につけると、強盗たちをやっつけて馬でガラスの山を登った。

城の戸をつえで開け、広間に入るとそこには王女がいたが、男はマントを着けていたので王女には男の姿は見えなかった。

そこで男は前に王女にもらった金の指輪をさかずきに入れ、外に出ていった。

王女は指輪を見て、男が自分を救いにきたのだとわかり城じゅうを探させたが、ついに外でマントを脱いだ男が馬に乗っているのを見つけ、喜んだ。

 

これで男は王女を魔法から救いだし、2人は結婚式を挙げることにした。

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