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狐とがちょう(原題:Der Fuchs und die Gänse)
グリム童話、『狐とがちょう』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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キツネがあるとき野原にやってくると、そこには太ったがちょうの群れがいた。
キツネは笑って、全部自分が食べてしまえる、と喜ぶと、がちょうはびっくりして鳴きたて、なげき悲しんで命ごいを始めた。
キツネは聞く耳をもたずにいると、1羽のがちょうが、自分たちが死ぬ前にどうか祈りをあげさえてください、とお願いした。
そして、そのお祈りが済んだら、いちばん太ったのから選んでください、と言ったので、キツネはその願いを聞きいれた。
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そしてはじめのがちょうがとても長いお祈りをしはじめた。
それは、「があ、があ」と叫んだだけなのだが、いつまでたっても終わらないので、2番めのがちょうが待ちきれずに「があ、があ」と叫びはじめた。
すると3番めと4番めのがちょうもそれにならい、やがてがちょうたちはみんないっしょに「があ、があ」と鳴きはじめた。
がちょうたちはいまだにお祈りを続けているので、話は先に進まないのだった。