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狐と名付けをたのんだ奥さま(原題:Der Fuchs und die Frau Gevatterin)
グリム童話、『狐と名付けをたのんだ奥さま』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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オオカミのおかみさんが男の子を産んで、キツネに名付け親をたのんだ。
キツネはオオカミの近い親戚で、思慮深く手先も器用なので、子どももうまく教育してくれるだろうと考えたのだった。
キツネはしとやかにあらわれていねいに挨拶し、お祝いの席でごちそうになったあと、オオカミのおかみさんに、子どものためには栄養のあるものを手に入れないといけない、といいきかせる、
そこでキツネはオオカミのおかみさんをヒツジ小屋に連れていき、そこからしのびこんでヒツジを取ってくるよう仕向けて、自分は反対側でヒヨコでもいないか見てくるといって立ち去った。
キツネはそこへは行かずに森の反対側で足をのばして横になり、休みはじめる。
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オオカミのおかみさんがヒツジ小屋に入ると、そこにいた犬がさわいだので、農夫たちが走ってきてオオカミのおかみさんを棒でさんざんなぐった。
オオカミのおかみさんはなんとか逃れて外に出ると、そこで横になっていたキツネは、農夫たちにおそわれて手足を折って歩けないので、自分を運んでください、とたのんだ。
オオカミのおかみさんは自分もやっとの思いで歩けるくらいだったが、キツネが心配だったので、本当は元気なキツネを必死に自分の家へと運んだ。
そこで、キツネはオオカミのおかみさんのことをげらげら笑って、ぴょんと飛んで逃げていった。