KHM070 『三人のしあわせもの』のあらすじ

三人のしあわせもの(原題:Die drei Glückskinder)

 

グリム童話、『三人のしあわせもの』のあらすじです。

 

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父親があるとき3人の息子を呼んで、長男にはおんどりを1匹、次男には大鎌を1丁、三男には猫を1匹あたえた。

父親は、それぞれをまだ知られてない国へ持っていって、かしこく使えば幸せをつかむことができる、といった。

 

 

父親が死んでから、長男はおんどりを連れて旅に出たが、おんどりはどこへ行っても知れわたっていた。

しかし、ある島に来ると、そこでは人々はおんどりを知らず、時間の分けかたをわかっていなかったので、夜中に目ざめても今が何時なのか見当もつかないのだった。

長男はそこの人々に、この動物は夜の決まった時間に3回鳴くのでいつ日がのぼるかもわかるし、昼間に鳴けば天気が変わる知らせである、と話したので、みんなはとても喜ぶ。

そして、おんどりと引きかえに、1頭のろばに乗せきれるだけの金貨を長男にはらった。

 

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次男は長男の持ちかえった金貨を見て、自分も大鎌を持って旅に出たが、どこに行ってもすでに百姓たちが大鎌を持っていた。

そこである島に出ると、人々は大鎌を持たず、麦を大砲で撃ちおとしていたのでむだが多く、次男が大鎌を使って楽に麦を刈りとるとみんなはとても驚いた。

人々は次男から、馬に乗せきれるだけの金貨をはらって大鎌を買った。

 

 

その後、三男も猫を持って出かけると、あたりはすでに猫であふれかえっていた。

そしてある島に旅立つと、そこの国には猫はおらず、ねずみがあふれていて人々を苦しめていた。

三男の猫はそこでねずみ取りをはじめて、あたりをとてもきれいにしたので人々はよろこび、王さまはらばに乗せきれる金貨をはらって猫を買った。

 

 

そして猫はしばらく王さまのもとで楽しく暮らしながらねずみ取りをしたが、やがて働きすぎてのどが乾き、ニャーオとさけびはじめた。

王さまと家来はその声におびえて逃げ出してしまい、外で会議を開いて、猫におとなしく城から出ていってもらい、それができなければ力ずくで追いだすことに決めた。

王さまは小姓を使って、猫に城を引きはらうように伝えさせるが、猫はニャーオと鳴くばかりで、小姓はそれを、断じていやだ、といっているのだと受けとった。

それを聞いて王さまは無理やり猫を追いだそうと、大砲を使って城を砲撃させたが、猫はこともなく窓から飛びだした。

ところが、軍勢が砲撃をやめなかったので、やがて城はすっかり崩れおちてしまった。

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