どろぼうの名人とその大先生(原題:De Gaudeif un sien Meester)
グリム童話、『どろぼうの名人とその大先生』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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ヤンは息子になにか仕事をさせたいと思って教会に行った。
神さまにどんな仕事がいいかたずねると、教会の下働きが祭壇のうしろで「どろぼう」といった。
そしてヤンは息子にどろぼうになるように言い、どろぼうの親方を探す旅に出かける。
すると森の中で1軒の家を見つけてたずねてみると、中に住むおばあさんがこの家がどろぼうの親方の家であることを教えてくれた。
やがてどろぼうの親方がもどったので、父親は話をすると、親方は息子を1年修行させるという。
そして1年後に息子を見分けられたらなにもいらないが、見分けられなかったら200ターナーをはらえ、という条件を出した。
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息子はしっかりと魔法とどろぼうの術を学び、1年後に父親はどうしたら息子を見分けられるか困りはてながら森を歩いていた。
するとこびとが1人あらわれ、父親が事情をはなすと、息子を見分ける方法を教えてくれる。
パンの皮を持っていってえんとつの前に立ち、パンをやると暖炉の上のかごから小鳥が出てくるが、それがヤンの息子だ、とこびとはいった。
そして、父親はどろぼうの家でこびとのいった通りにすると、小鳥に姿を変えた息子があらわれた。
親方は、悪魔が教えたにちがいない、というのだった。
帰る途中、1台の馬車があらわれると、息子は父親に、自分がりっぱな猟犬になるからお金をたくさんもうけるように、といって猟犬に姿を変える。
すると、馬車の中から男がその猟犬を売ってほしいといい、30ターラーで取引きをした。
しかし、犬はしばらくいくと馬車からとびだし、息子の姿にもどって父親のもとへもどった。
次の日、となりの村で市があり、息子は、今度はすばらしい馬になるから自分を売ってくれ、ただし馬ろくをはずしてくれないと人間には戻れない、と父親にいい、馬の姿に変わる。
すると泥棒の親方がきて、馬を100ターラーで買うが、父親は馬ろくをはずすのを忘れてしまう。
馬小屋に入れられた馬になった息子は通りかかった女中に、馬ろくを外してくれ、とたのみ、自由になった息子はすずめになって戸口から外へ飛んでいった。
気づいた親方は自分もすずめになって後を追い、そこで2人はかみあって親方が負け、親方は水の中で魚になった。
すると息子も魚になって水の中でかみあうとやはり親方が負け、親方はニワトリになった。
そこで息子はキツネになって親方の首をかみきり、親方は死んでしまった。