グリム童話『水呑百姓』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『水呑百姓』のあらすじ
貧しい子百姓は、木製の牛を牧草地に放ち、盗まれたと騒いで本物の牛を手に入れる。
その後、牛の皮を利用して占い師を装い、偶然を味方にして金を稼ぐ。
だまされた村人たちは怒り、彼を樽に入れて川に流そうとする。
しかし、子百姓は機転を利かせて脱出し……。
『水呑百姓』 の教訓・感想など一言コメント
『水呑百姓』は、主人公のずる賢さが目立つ物語です。
木製の牛から始まる奇想天外な発想や、占い師として機転を利かせる場面は、じわじわと笑いを誘いますね。
しかし、とことん悪だくみし、成功を手に入れていく描写は、意外と悪の帝王的な感じも見受けられます。
彼が最後に村の富を独占する結末には賛否が分かれそうですね。
このお話が伝える教訓は、「知恵や機転が困難を乗り越える力になる」という点でしょう。
しかし、その知恵の使い方を誤るとどうなるかを考えさせられる物語でもあります。
軽妙な中にも皮肉の効いた作品ですね!
『水呑百姓』 の基本データ
収録ナンバー
KHM061
原作タイトル(ドイツ語)
Das Bürle
英語タイトル
The Little Peasant
日本語の別タイトル
- 「水飲み百姓」
- 「まずしい農夫」
など
収録版
2版から7版まで
- 本記事はグリム童話集第7版『水呑百姓』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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