グリム童話『フィッチャーの鳥』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『フィッチャーの鳥』のあらすじ
魔法使いが娘たちをさらい、鍵と卵を渡して「禁じられた部屋」に入るなと命じる。
最初の二人の娘は禁を破って災いに遭うが、三女は知恵を使い姉たちを助け出す。
そして三女は、魔法使いと結婚することに。
しかし、婚礼にて魔法使いは自分の花嫁をフィッチャーの鳥だと思い込んでしまう。
こうして、三女は策略を巡らせて魔法使いをだまし、助けを呼ぶことに成功し……。
『フィッチャーの鳥』の教訓・感想など一言コメント
『フィッチャーの鳥』は緊張感のある残酷な展開ですが、三女の冷静さと機転が印象的ですね!
『青髭』でもおなじみの「開けてはいけない」ネタが登場する話でもあります。
禁じられた部屋というテーマや、計画的な反撃がサスペンス感をかもし出しています。
どんな困難でも冷静に状況を判断し、知恵を使って道を切り開く大切さを、教訓として伝えてくれる話です。
不運な状況におちいっても、切り抜ける知恵は大切ですね!
『フィッチャーの鳥』の基本データ
収録ナンバー
KHM046
原作タイトル(ドイツ語)
Fitchers Vogel
英語タイトル
Fitcher’s Bird
日本語の別タイトル
- 「まっしろ白鳥」
など
収録版
初版から7版までずっと
『フィッチャーの鳥』の関連コンテンツ
本当は怖いグリム童話
書籍
- 本記事はグリム童話集第7版『フィッチャーの鳥』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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