グリム童話『トゥルーデおばさん』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
『トゥルーデおばさん』のあらすじ
むかしむかし、1人のわがままで、でしゃばりで、両親の言うことを聞かない小さい女の子がいた。
ある日、女の子は両親にトゥルーデおばさんのことをたくさん聞いた。
そして、一度そのおばさんのところへ行ってみることにした。
みんながみんな、そのおばさんは変わっていて、家にはきみょうなものがたくさんあると言うのだった。
両親は女の子に、トゥルーデおばさんは悪い人だから、そこへ行くならもううちの子ではないと言いきかせる。
しかし、女の子は両親の言いつけをきかず、トゥルーデおばさんのところへ行ってしまう。
女の子がトゥルーデおばさんのところへくると、なぜそんなに青い顔をしているのか、とおばさんは女の子にたずねた。
女の子はブルブルふるえながら、階段のところで見た黒い男の人にびっくりしていることを話す。
トゥルーデおばさんは、それは炭焼き職人だと言う。
女の子は、それから緑の男の人を見たと言うと、それは猟師だとトゥルーデおばさんは言う。
そして、血のように赤い男の人を見たと言うと、それは肉屋だとこたえる。
最後に女の子は、窓ごしにトゥルーデおばさんを見たが、それは頭に火の燃えている悪魔だったと話す。
トゥルーデおばさんは、それはおめかしをした魔女で、もう長いこと女の子を待っていた、わたしのためにあかあかと燃えてくれと言って、女の子を丸太に変えて、火の中にくべてしまった。
丸太があかあかと燃えあがると、トゥルーデおばさんはそこであたたまりながら、こいつはなんとも明るく燃えている、とひとり言をつぶやくのだった。
『トゥルーデおばさん』の教訓・感想など一言コメント
両親の言うことをきかない生意気な女の子が、魔女に焼かれるという怖いお話。
本当に怖いグリム童話としても有名です。
「両親の言うことは聞きなさい」という教訓がハッキリと見てとれます。
得体のしれない人物というのは、興味本位でコンタクトを取るものではありませんね。
自分一人の判断で、知らないおばさんの家に行ってはいけないということです。
『トゥルーデおばさん』の基本データ
収録ナンバー
KHM043
原作タイトル(ドイツ語)
Frau Trude
英語タイトル
Frau Trude
日本語の別タイトル
- 「トゥルーデばあさん」
- 「トルーデおばさん」
など
収録版
3版から7版まで