KHM042 『名づけ親さん』のあらすじ

名づけ親さん(原題:Der Herr Gevatter)

 

グリム童話、『名づけ親さん』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

あるまずしい男にはたくさんの子どもがいて、世界中のみんなに名づけ親になってほしいとたのんでいた。

さらに1人子どもが生まれて、もう名づけ親をたのめる人は残っていなかったので、男はとほうに暮れる。

男はその晩に夢をみた。

その夢は、町の門へ行き、そこで最初にであった人に名づけ親を頼むとよい、というものだった。

男はその夢のとおりにしようと思い、家を出て町の門へ行き、そこで最初にであった人に名づけ親をたのむ。

その見知らぬ男は、まずしい男に水の入った小さいグラスを贈った。

その水は病人を元気にすることができるが、それには死神がどこにいるかを見つけなくてはならない。

病人の頭のところにいるときは水をあたえれば助かるが、足もとにいるときはその病人は死ぬしかない、ということだった。

このようにして、男は病人が助かるかどうかを見分けられるようになり、その技で有名になって、お金持ちとなった。

Sponsored Links

ある日、男は王さまに呼ばれ、病気の子どもをみてほしいと言われる。

死神は頭のところにいたため、男は例の水で子どもをなおす。

これが2回つづいたのだが、3回目にみたときには死神が足もとに立っていて、子どもは死ななければならなかった。

男は名づけ親のところへ行き、その水が役立ったことを話そうと思った。

男が家に入ると、まず最初の階段で、シャベルとほうきがけんかをしていた。

「名づけ親さんはどこに住んでいるのか」と男がたずねると、「階段をひとつ上がったところだ」とほうきがこたえる。

男が2番目の階段をのぼると、たくさんの死人の指があった。

「名づけ親さんはどこに住んでいるのか」と男がたずねると、「階段もう1つ上がったところだ」と指の1つがこたえる。

3番目の階段の上には死人の首がたくさんあり、それらは、名づけ親はもう1つ階段を上がったところにいるという。

4番目の階段の上では、魚たちがフライパンの中で自分自身を焼いていた。

魚たちは、名づけ親はもう1つ階段を上がったところだという。

そして5番目の階段をのぼると1つの部屋があり、男はカギ穴をのぞくと、そこに2本の長い角を生やした名づけ親がいるのをみる。

 

 

中に入ると、名づけ親はベッドに身をかくした。

1番下でシャベルとほうきがけんかをしていたことを男が話すと、名づけ親は、それは下男と女中だと言う。

さらに2番目の階段にあった死人の指は西洋ゴボウと言い、3番目の階段の死人の首はキャベツの玉だと言った。

4番目の階段では魚が自分自身を焼いていて、5番目の階段で長い角を生やした名づけ親が見えたと男が話すと、そんなことあるものかと、名づけ親はごまかした。

男はおそろしくなり、その場から走って逃げだした。

スポンサーリンク